寒くなるとおいしくなるおでん。
ヨーロッパにはこんにゃくも練り物もありませんが、おでんに似た料理は存在します。
イタリアでの名前は「ボッリート・ミスト」。
さまざまな種類の肉、にんじん、タマネギ、セロリ、ジャガイモをコトコトと煮込んで食べる料理です。




冬には気温が下がる北イタリアのパダーナ地方、ピエモンテの郷土料理の「ボッリート」、時間はかかるものの調理はいたって簡単で、どこの家庭でも冬に一度は食べる一品です。
調理する肉は、なんでもOK。
いろいろな種類の肉を混ぜて煮込むことも多く、コクを出すために骨付肉や脂肪のついた肉もよく利用します。
味付けはシンプルに塩のみですが、過程や地方によっては月桂樹やタイムなどのハーブを入れることもあり。
3時間以上煮込むのが本来のレシピです。
茹で上がった肉や野菜には、マヨネーズ、マスタード、モスタルダと呼ばれるフルーツのシロップ漬などをつけて食べます。




そして、これらの肉や野菜を茹でたスープは、栄養たっぷりのおいしいスープ。
中身を食べてしまったあとは、このスープにトルテッリーニという肉を詰めたパスタを入れ、食べる前には削ったパルミジャーノチーズを山ほどかければ、まさに体の芯から温まる冬の一品のできあがり。
さらには、このスープでリゾットを作ってもおいしく、具とスープ、ともにおいしく食べることができるイタリアの家庭料理として人気なのです。


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