私たちは日常的にニュース番組やネットなどで多くの情報と接しています。
しかし、その情報に多くの隠語が含まれていることがあるのをご存知でしょうか?その意味を知ってしまうと恐ろしい隠語の数々。その一端を垣間見てみましょう。
■なぜ隠語を使うのか?
隠語とは「ある特定の専門家や仲間内だけで通じる言葉や言い回しや専門用語」(Wikipedia)のことです。不特定多数が聞いている状況で特定の相手だけに情報を伝えたり、仲間意識を強めるために利用されるものです。
よく知られる例としては飲食店で店員の間で使われる「○○へ行ってきます」(○○には地名が入る)というものがあります。これは多くの場合「トイレに行ってきます」という意味です。食事中のお客様にトイレというストレートな表現で不快感を与えないよう、こうした隠語が使われているわけです。
■ニュース番組で使われる隠語
テレビやラジオのニュース番組の事故や事件の報道では、その内容を直接的に表現してしまうと刺激が強すぎたり誤解を招く可能性がある場合、言い回しをわざと曖昧な表現とする場合があります。皆さんも、事故のニュースを聞いて実際にはどの程度の被害が出たのか、把握しにくいと思ったことはありませんでしょうか?
『全身を強く打って死亡』:この表現は、被害者の身体に激しい欠損があり治療が不可能な状態を意味しています。
『頭を強く打って死亡』:この表現は被害者の頭部に原型をとどめない程に陥没、欠損があり、治療が不可能であることを意味しています。
『重傷』と『重体』:重傷は被害者の生命には影響しない程度の負傷で、被害者に意識があることを意味しています。重体は生命に危険があり、意識不明の状態を意味します。
『無事保護されました』というのは失踪者が何も問題なく発見された場合の言い回しですが、“無事”がつかず『保護されました』という表現の場合はケガや病気になった状態で発見されたことを意味します。『発見されました』という言い回しは失踪者が死亡していることを指します。