イタリアには、朽ちた中世の建物も数多く残ります。
「ニンファの庭園」はその中でも、廃墟を再利用した大成功例といってもよいでしょう。
ローマから車でおよそ1時間強、決して交通の便が良いわけではなく、また完全予約制で見学はガイドさんつきに限られます。
その苦労をしてでも、見る価値ある庭園です。
入場料は15ユーロ(2000円)。




古代から有名であったという清明な水を利用し、ローマ貴族の元要塞に庭園が造られたのは20世紀初頭のこと。
要塞の所有者カエターニ家の一人と結婚したアメリカ人女性が、特に力を入れて造園に乗り出しました。




もともとの要塞は中世に建設されたものですが、14世紀に火災にあって倒壊したのちは再建されないまま今日にいたりました。
しかし、その廃墟を見事に利用した庭園、「ニンファ（妖精）」の名にふさわしく自然のスピリットがあふれ出るような美しさです。
見学のおすすめは春。庭園中に咲き誇る春の花々は、地中海の乾いた空気の中でより色鮮やかです。




公式サイトはこちら
https://www.giardinodininfa.eu/


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