メキシコシティで生活をしていると少しずつ道路端が沈んだり、変形してしまったりした光景を見ることがあります。

特に歴史的な建物になると床部分にずれが生じているのを見て、大丈夫かと心配になるかもしれません。
これがメキシコシティの抱えている大きな問題の地盤沈下です。

元々、メキシコシティはテスココ湖という湖を埋め立ててできた街です。
これまでの研究100年間の間に8m近く沈んでいるという結果もあり、現在でも沈み続けています。

沈んでいるといっても生活に問題があるほどではなく、全体が沈んでいるのでビルが突然傾くようなことはありません。
ただ、大きな建物では基礎が深く打ち込まれているので、建物は変わらないものの周囲の部分が沈んでいっている状態になっています。

象徴的な場所がメキシコシティの中心部にある独立記念塔で、記念塔は変わらないものの周囲の段差が数年ごとに増えています。
これがメキシコシティの沈下状況を表している代表的なものになっています。


Copyright(C) wowneta.jp