欧州に何店もあった日本のデパートですが、現在はローマにある三越だけがしぶとく生き残っています。
イタリアは、日本人の人気観光地であるうえに、お土産となる「メイド・イン・イタリー」の物産が多いことも、他のヨーロッパの都市より生き残りを優位にした理由でしょう。
とはいえ、日本の8階建てのデパートを想像してローマの三越を訪れると、地上階と地階の小規模な店構えにびっくりさせられます。
ただし、三越の名に恥じない品ぞろえが店内の隅々にまで横溢しているのです。

入り口がある地上階は、主にイタリアのブランドを扱う階。
地下に行くと、いわゆるお土産になるような小物や食料品が置かれています。
イタリア在住者にも楽しいのは、この地下の商品たちです。




イタリアのお土産の定番「カメオ」も、日本人好みに、あるいは若い人も気軽に身につけられるようなセンスと価格で並べられています。
イタリアの紙の老舗「ファブリアーノ」の鮮やかな色合いの文房具、イタリア人でさえも入手が難しいといわれるカマルドリ修道院のコスメやリキュール、トレンドと伝統の絶妙のバランスでチョイスされた食料品など、三越の名に頼ってお買い物ができるのが楽しいところ。




在住者にはありがたいことに、店内にはクロネコヤマトの配送サービスもあります。
もちろん、国境を超えるのですから送料はそれなりですが、年に一度クリスマスギフトを実家に贈るときには大重宝します。




ローマに店を構えてすでに45年という三越、時代に即した商品の選択と老舗の重みを実感できます。
またこのあたり、日本人の観光客が多いせいもあって、近隣のレストランやお店も日本人には良心的。ぼったくりの心配もありません。


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