南北に長いイタリアは、イタリアという国に統一されてからそれほど長くないこともあって、とにかく郷土色が濃いという特徴があります。

普段はローマに住む私たちにとって、北イタリアは外国も同然。
文化も違えば食事も違う、そして方言にも、住む土地の違いを実感します。




復活祭の休暇中、私たちは食事がおいしいことでも有名なエミリア・ロマーニャを旅してきました。
その街のひとつ、ピアツェンツァ近郊にあるカステッラルクアートは、知名度こそ高くないものの、「イタリアで最も美しい村」のひとつとされています。

中世の封建領主たちが築いた町の姿がそのまま現在まで残っていて、高い塔が美しい要塞ではかつて映画『レディーホーク』が撮影されました。




この要塞は、朽ちてしまっている部分もあるのですが、5ユーロ(約620円)を払うと上まで登ることができます。
新緑と茶色の要塞のコントラストがまぶしいほどですが、さすがに上まで登ると風が強くてまっすぐ立っていられないほど。

周辺には特にお土産屋さんがあるわけではなく、現在もごく普通に人々が住む町としてその美しい姿を残しています。


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