スペインの子供服のお店に行くと、きれいなお洋服がたくさん並んでいます。新生児用の服はまるでロイヤルファミリーのようです。女の子用でも男の子用でも、刺しゅうやレースで装飾がしてあり、冬にはタイツを合わせてコーディネートします。そして、まだまだ歩けないうちから、ファッションとして靴をはかせることが多いのです。




子供が大きくなってくると、より実用的なジーンズやTシャツを着せることが多くなりますが、春が近づいてくるとまるで新郎新婦のようなドレスがお店に並びます。このドレスは、プリメラ・コムニオンというカトリックの儀式のためのドレスです。




カトリックでは、生まれてすぐに洗礼式が行われます。昔の人は洗礼を受けていない赤ちゃんが亡くなったら天国に行けないと信じていたので、なるべく早く受けさせたそうです。そして次の儀式がプリメラ・コムニオン。自分の意志でカトリックの信者になると決めた8歳~10歳の子供たちが、初めて「聖体」をいただく日です。その大切な日に子供たちは着飾って教会へ行くのです。




筆者の息子が新生児の時にも、スペイン人の義母が刺しゅうやレースやリボンがついた、まるで女の子の着るような洋服をたくさん買ってくれました。とてもきれいなので普段着として着せるのがもったいなかったです。でもせっかく買ってもらったので、毎日着せ替え人形のように、息子のコーディネートを楽しんでいました。


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