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【新型コロナウイルス:続報4月6日更新】ドイツの外出、接触制限と街の様子、現地最新情報

日本、ドイツ近隣国からドイツへの入国

現在、日本政府は欧州への渡航を中止する勧告を出しています。一方、ドイツは、ツーリストの入国を原則として禁止しています。また、宿泊施設への旅行者としての宿泊は禁止されています。旅行者に限らず、外出制限がされているため、週末旅行を控えるよう勧告がされています。以上のことから、旅行者としてドイツを旅行することは現在できません。

(C) Shutterstock.com

ドイツから日本への帰国

一方、ドイツから日本への入国はどのようになっているのでしょうか。ドイツから日本への帰国者は14日間、自宅、あるいは自宅がない場合には宿泊施設(宿泊費は自己負担)で待機し、この期間、日本国内での公共交通機関を使用しないように要請が出ています。なお、宿泊施設と移動手段は自身で確保しなければいけないそうです。

また、ドイツからの帰国者全員にPRC検査が実施され、検査結果が出るまで自宅(公共交通機関を使わないで帰宅できる人のみ)もしくは空港内のスペース、あるいは検疫所が指定した施設などで待機しなければいけません。現在、到着してから入国するまで1日から2日間待機する状況が続いているそうです。

詳細は厚生労働省のHPで確認してください。

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/covid19_qa_kanrenkigyou_00001.html

(C) Shutterstock.com

外出、コンタクト制限の内容

ドイツでは3月12日に公布された外出制限、コンタクト制限が4月19日まで延期されました。制限の目的は医療システムを正常に機能させることです。すでによく知られていることですが、コロナウイルスは感染力が強く、年配の方の症状が重篤化するケースが多いと言われています。しかし、実際のところ、その危険性は完全には明らかになっていません。この点が不安を助長することになっていますが、この不安について、フライブルクの大学教授の雑誌インタビューでの説明が非常にわかりやすいものでした。つまり、“コロナがどのくらい危険なのかは現在、実際には判明していない。この状況は、津波が来ることはわかっているが、それがどのくらい大きなものなのかがわからない”のです。

https://www.spiegel.de/wissenschaft/medizin/coronavirus-die-zahlen-sind-vollkommen-unzuverlaessig-a-7535b78f-ad68-4fa9-9533-06a224cc9250

思い出してみると、学校閉鎖も外出制限もなかった3月初め、風邪をひいた筆者の知人がいました。当時、行政は「院内感染の危険を避けるために、病院には直接行かないで電話でコンタクトを取るように」「コロナ感染の疑いがある場合には、保健所に連絡をするように」とガイドラインを公表していました。しかし、実際に電話をした知人は回線がつながらず、結局、コロナ感染チェックテストを受けることもできなかったそうです。 その頃からすでに津波の第一波は押し寄せようとしていたのかもしれません。

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イースター用の装飾がされた閉鎖中のレストラン (C) 川合英介[/caption]

ところで、延長された外出制限、コンタクト制限は、イースター(4月12日)を挟んでの強行でもあります。例年であればドイツのイースターでは故郷に帰り、親と過ごすというのが慣習ですが、ドイツ政府は特に、故郷への訪問を控えるように注意を呼びかけています。外出制限、学校閉鎖が公表された際には、子どもたちをおじいちゃん、おばちゃんの元に預けることもできず、当惑する保護者が多くいました。そのときから世代間の隔離は見受けられましたが、家族と過ごす伝統行事も例年のようには行うことができず、世代間隔離は加速度的に、そしてより目に見える形で進行しています。

(C) Shutterstock.com

人間は社会的動物なので、旅の魅力の一つは、旅先での人々との出会い、コミュニケーションを楽しむことでした。しかし皮肉なことに、新型コロナウイルスはコンタクトによって感染するので、旅だけではなく、様々なケースでコミュニケーションの断絶が起こっています。これは人間の定義を脅かす出来事です。

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カールスプラッツ地下広場 (C) 川合英介[/caption]

現在、私たちはフィジカルを伴ったコミュニケーションを制限して、社会を守ろうとしています。そこでの救いはデジタルコミュニケーションです。現在の状況を契機として、飛躍的にこの分野が発展することはほぼ間違いないと思われますが、一方、素人にはその仕組みがよくわからないデジタル世界の海で、そこでもコンピュータウイルスが蔓延してしまったら、あるいは人間の良心に反する行為が行われてしまったとしたら、人間は社会的であることを完全に断ち切られてしまいます。そのためにも、新型コロナウイルス問題が早急に終息することを願ってやみません。

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カールスプラッツ (C) 川合英介[/caption]

外出、コンタクト制限の実際

ドイツでは外出制限、接触制限により、美術館、動物園、レストラン、遊園地、公園、小売店、アリーナ、プール、ツーリストとしての宿泊は禁止されています。一方、開いている施設は、食料品店、薬局、銀行、ガソリンスタンド、郵便関連施設です。

子どもの遊び場は現在、立ち入りが禁止され、大きな公園でも滞在制限が行われています。スポーツの制限は、外出が制限され体を動かせない状況では特にハードです。筆者の知人は近所の大きい公園でスポーツをしていたら警察に帰宅を促されたといいます。曰く、ジョギングなどの一カ所に留まらないスポーツは推奨されますが、10分以上場所を移動しないで続けるスポーツはしてはいけない、とのことです。

また、これは筆者が目撃したのですが、広い公園の真ん中で、シートを広げて寝転がっていたカップルも、警察から注意を受けていました。彼らの周囲50メートル以内には誰もいない状況でした。

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子どもの遊び場も閉鎖されている (C) 川合英介[/caption]

普段忘れがちなことですが,都市に住んでいるのは人間だけではありません。空を飛ぶ鳥たち、特にカラスなどは、石を投げつけて来る人間が少なくなってきて喜んでいるか、逆に、あさるゴミがなくなってしまって困っているかもしれません。地下鉄のプラットフォームでは、ネズミが数匹、ちょこまかと動き回っている場面に出くわすことが多くなってきました。一方、普段は人に出くわすことも稀な住宅街では、やることもなく散歩をする人々が距離を保ちながら多く出歩いています。こちらでは、庭に餌をついばみにきていた小鳥たちが行き場をなくして困惑しているかもしれません。

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オデオンズプラッツ (C) 川合英介[/caption]

いつかこの空の下で

公共交通機関はまだ動いています。地下鉄やバスに乗ってみると、相席のブースには一人以上の乗客が座っていることはまずありません。気の利いた地下鉄の運転手やバスの運転手は、ドアノブやボタンにさわる必要がないように、全てのドアを各停者駅や停車場ごとに開けてくれます(ミュンヘンの地下鉄やバスでは、ドアが自動で開かない場合があるので、自分でドアノブを回すか、ボタンを押す必要があるのです)。

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閑散とした地下鉄の駅 (C) 川合英介[/caption]

しかし、それらを使っての移動は、感染リスク上昇に直結します。ですので、筆者は勤務する事務所から通勤証明書を発行してもらい、十数年ぶりに自転車通勤を始めました。

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通勤証明書 (C) 川合英介[/caption]

すると、それまでなかなか見つけることのできなかったサクラの並木を見つけることができたり、公園の中を突っ切って行くと、清々しい朝や夕方の空気を吸うことができると気づきました。また、これまで電車の中では常に何かを読んでいたのですが、自転車に乗っている間はそれができなくなりました。しかし、これも頭を休める時間ができて、逆によかったのではないかと思っています。ニュースでも、公害問題が減った、という報告がされていますよね。

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マリエンプラッツ (C) 川合英介[/caption]

とはいっても、約1時間の通勤時間は短くはありません。筆者が自転車通学していたのは高校時代でしたが、やはり1時間ほどの距離を毎日通っていました。その時の癖で、自転車に乗ると、どうしてもスピードを出してしまい、なかなかゆっくり走行することができません。

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自転車通勤の風景 (C) 川合英介[/caption]

特に仕事帰りは、暗闇の中、いつ辿り着くともわからない道中で息が上がり、くじけそうになります。そんな時は、自分にこう言い聞かせています。「今、つらくても、いつか家に辿り着く、辿り着かないはずがないのだ」と。

そして、幼少時代から高校時代を過ごした富士山の麓の、あの広大な空を思い出します。あの当時は、自分がドイツにこんなにも長い間、住むことなど想像もしていませんでした。

皮肉にも、こんなに私たちの日常生活を変えてしまったこの災いが、地下鉄の閉鎖されたチューブから外に飛び出し、ドイツの空の下を自転車で疾走するキッカケを与えてくれたのでした。この災いの終息はいつかやってきます。その時までこの状況を耐え抜き、いつか、この空の下のどこかでお会いできるといいですね。




2020/04/06 07:27  Copyright (C) 2019 TABIZINE All Rights Reserved.

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