広いアメリカでは、公立学校に通う小・中・高校生は基本的にスクールバスで登下校します。
その次に多い登下校手段が親の送り迎え。
歩いたり、自転車を使う子供は、学校のすぐ近くに住んでいる一部の生徒のみ。
ほとんどが徒歩や自転車で登校する日本とは大違いです。

スクールバスと言えば、スクールバス・イエローと呼ばれる特徴的な黄色の車体が即座に思いつくかと思います。
実は、法律で決めらている仕様なのです。

さて、アメリカで車を運転しているときに、前を走っていた、あるいは対向車線にいたスクールバスが停車した時、どうしたらいいのでしょう。
通常スクールバスの前後上部には、黄色いライトと赤いライトが設置されています。
走行中に黄色ライトが点滅するのは、スクールバスがもうすぐ止まりますよ、というサイン。そして、スクールバス停止し、子供たちがバスに乗車したり、降車する間中、赤いライトの点滅と、ストップサインが表示されます。
その時には、後ろの車も、対向車線の車も、ライトの点滅とサインが消えるまで、決してスクールバスを追い抜いてはいけません。
ストップサインを出して、子供たちが乗り降りしているスクールバスを追い抜いた場合は、より危険な違反とみなされるため、罰金もポイントも通常より高くなっています。
ちなみに、ミシガン州では、スクールバス追い抜き禁止違反の罰金は$180(約20,000円)で引かれるポイントは3ポイント。
同じ3ポイント引かれる26マイルオーバーのスピード違反の罰金が$155(約17,500円)。アメリカでは、子供たちへの安全を脅かす行為については、時によって、日本よりもずっと厳しいものがあるのです。


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