ロンドンのタクシーは、「CAB(キャブ)」と言われます。
乗って行き先を言うだけで目的の場所に到着するので、ロンドンに着いたばかりの旅行者にとっては、移動の強い味方となります。

ロンドンのタクシーは、昔から上のようなブリティッシュ・クラシカルなタイプが用いられています。
かわいいデザインですが、2000年に入っても、ディーゼル車であったことや大型であることから、日本では、実用性よりもデザイン性が買われて、結婚式場などで活躍しているようです。

生産元が英国から移行しており、日産やトヨタもロンドンタクシー業界に参入しようとしています。
乗り心地や燃費の面からは優れているのですが、アンティークや伝統を大事にする英国市民にとっては、面白くないですし、デザイン性もイマイチということで、日本企業もクラシカルなタクシーデザインを取り入れて新しいタイプを提案しています。
徐々に導入されているようですが、今の所、日本車のタクシーを見かけたことはありません。
イギリスでは、トヨタのハイブリットカーが非常に人気で、ロンドン郊外のタクシーは、このタイプを時々見かけます。

タクシーの後部座席は非常に広くて、折りたたみ式の椅子が後部座席の向かいにあるため、最大6名まで乗車可能です。
座高が高いため、折りたたみ椅子をたたんだ状態であれば、車椅子に乗ったまま乗車可能ですし、引越しの大型ダンボールを5つ積むことができるので、単身の引越しには十分です。
座席は少し硬いですし、運転が荒い人も多いので、乗り心地はあまりよくありません。




初乗り価格は、約550円で、時間と距離で500円/kmほど加算されていきます。
距離にもよりますが、バスは距離によらず約300円、電車は約500円であることを考慮すると、タクシーは一人で移動する場合には、かなり割高と言えます。

最近は、派手なラッピング広告をしているタクシーが多いため、クラシカルとは程遠いタクシーの方が多くなってきたのは否めません。
一般人の空車をタクシーとして格安に活用できるアプリが登場してからは、タクシー業界も経営が厳しいため、広告での副収入は重要なのかもしれません。



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