インドは神様の多い国です。ヒンドゥ教は特に「八百万の神」に通じるほど神様がたくさんいます。その中でもちょっと変わった神様をご紹介。

土曜日の街中に突如出現するこの黒い人形の様なもの。缶の底には油が入っています。前日までなかったのに、土曜日だけ現れます。

これは、土曜日の神様「シャニ」の社(やしろ)なのです。
シャニとは、ヒンドゥ教の中で太陽神スールヤの息子です。
土星(シャニ)の神で、人間の死や不幸を司るとされています。

シャニの肌は闇の様に黒く、その眼で見たものは呪われ、触れるとその不幸が移るとされているために、人々から忌み嫌われる事で信仰を集める神様です。

土曜日はこのシャニ神の日なので、どこからともなくこの「可動式お寺」が駅前や、人の出入りの多い道の真ん中に置かれます。人々は不幸をもらわない様に彼にお布施をあげます。そして、日曜日になるとまたいなくなる。

もちろん、固定のお寺もありますが、曜日限定で出現するお寺はシャニ神だけの特徴です。

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