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大人のファミレスがコンセプト!隠れ家フレンチ「オルタナティヴ」で旅気分

 

そこはまるで秘密基地のよう

「オルタナティヴ」へ向かう最寄り駅は、白金高輪か広尾。どちらの駅からも徒歩10~13分で到着します。今回筆者は、白金高輪駅から向かうことにしました。

途中、住宅街を通るので「あれ?道間違えた?」と焦ってしまいますが、無事発見。

駅から近いとは言い難い場所に、レストランとは思えない外観。まさに「知る人ぞ知る」といった隠れ家的なレストランです。そんなロケーションに、わくわくする人も多いはず。

ここは、昔クレーンゲームの部品を作っていたという築50年の町工場跡地で、「オルタナティヴ」は、2021年9月に西麻布からこの地に移転しました。

レストラン内は、洗練された空間でありながら所々に工場の面影が残っていて、どこか懐かしいようなレトロな雰囲気が漂っています。

「大人のファミレス」とは

その日の仕入れの状況に応じてコースの内容が決められるので、何度来てもいつも違う料理を味わうことができます。ワインはなんと約500種類あり、アラカルトの注文も可能です。

世界各国の料理を学んできたというシェフ・斉藤貴之さんが作り出す料理たちは、とても自由。フレンチをベースに、和食や中華、ロシアやスペインと、世界各国のエッセンスを取り込んでいて、食べながら旅気分に浸れるのも楽しいところ。フレンチ店でありながら「なんでもある」というのが大人のファミレスの由縁であり、この面白さや料理に対するこだわりが、私たちを驚きへと導いてくれます。

食べたことがない新感覚フレンチ

それではお待たせしました。今回「オルタナティヴ」で実際に食べた料理を紹介していきます。

まず運ばれてきたのは、「甘鯛のラクサ」。なんと一皿目から、東南アジアの麺料理が出てきました。若狭湾で獲れた甘鯛はうろこ焼きにされているので、食べるたびにサクッ、パリパリといい音をたてます。甘鯛の下には、スパイシーな味わいのラクサ。麺はなんと葛そうめんを使用しており、スープとともにツルッと喉を通っていきます。エキゾチックな香りが漂うスープは、コクを感じながらはっきりとした酸味が食欲をそそり、一品目から食欲が全開に。

続いては、「ヤリイカとギアラのグリーンカレー」です。ここでグリーンカレーという、かなり驚きの展開ですが、この料理にはフレンチならではのソースの楽しみがあります。緑色のパクチーベースのソースと、白いココナッツソースの2種類を混ぜ合わせることで、グリーンカレーが完成するのです! 

具材には、ヤリイカとギアラ、一番下にはクスクスも入っていて盛りだくさん。片面だけ焼いたヤリイカはとてもやわらかく、肉厚なギアラも食べ応え抜群。シャキッとしたいんげんの食感や風味もアクセントになります。パクチー特有の風味が鼻を抜け、後からココナッツソースのクリーミーなコクが追いかけてきて、口の中はすっかり南国気分!

温かい料理が続いたところに、キンキンに冷えた「真鱈の白子」が運ばれてきました。こちらは、白子ポン酢をイメージしたという逸品です。居酒屋などでも親しみのある料理を、フレンチのお店で食べられるというのも初の体験です。

しかし、一口食べてみればその違いは一目瞭然。臭みなど一切なく、とても上品で濃厚な旨みとともに、ほどよい酸味を感じます。また、サフランや、セリフィーユ、エストラゴンを使用していて、スパイスやハーブの爽やかな香りが一気に口の中を駆け巡ります。和食のようで和食ではない、食べたことのない新感覚の味わいです。

次に、大きなパンがそのまま運ばれてきたかと思いきや、出てきたのは「乞食蓮根(こじきれんこん)」という料理。「乞食鶏」という中華料理をモチーフにしたメニューです。千葉の無農薬レンコンを、蓮の葉、小麦粉と塩で作った生地で包み込み、オーブンでじっくり焼き上げています。

パカリと割ってもらえばこの通り。レンコンが顔を出しました。

運ばれてきた瞬間の香りやその食感は衝撃的。長年、レンコンの食感といえばシャキシャキだと思っていましたが、しっとりホクホク。例えるならば、まるで栗やサツマイモのようでやさしい甘みが口の中を漂います。これは、この時期だからこその贅沢な食べ方なのだとか。素材そのもののおいしさはもちろんのこと、高知の天日干しの塩や大徳寺納豆のパウダーをつけて食べれば、より味わい深くなります。

そして、メイン料理がやってきました。フレンチのメイン料理といえば、焼いたお肉+ソースというイメージが強い中、運ばれてきたのは、「千代幻豚のブレゼ」という煮込み料理。この変化球がうれしく、思わず「焼きじゃない!」と喜びの声が出てしまいました。

このブレゼという調理法は、難易度が高くフレンチの技術が詰まっているそうで、クラッシックなフレンチもしっかりと楽しませてくれるというニクイ演出。幻の豚肉といわれる希少な「千代幻豚」は、スッと嚙みきれるほどやわらかく、肉厚でジューシーです。

お肉とともに、野菜や白ワイン、ビネガーなどで一緒に煮込んでいるソースは、味わうほどに素材の旨みを感じとても華やか。ご法度だとは思いますが、お皿が擦り切れるほどスプーンですくって残すことなくいただきたい、白米にも合いそう……と妄想が止まらなくなるほどの絶品ソースでした。

なんと最後は、デザートにするかシメにするかを選ぶことができます。お酒を飲んでいるか飲んでいないか、はたまたお腹に余裕があるかないかはその時によって違うもの。これはうれしいサービスです。

この日のデザートはフランスの伝統菓子「ババオラム」。ブリオッシュ生地にラム酒をかけたデザートで、シメは「担々麺」です。かなり悩ましい選択ですが、フレンチ店の担々麺というワードに惹かれない訳がない……ということで、担々麺をチョイス! ちなみに両方食べたいという場合は、別料金で追加できるのでご安心を。

お椀に入った担々麺は量も絶妙で、シメに最適なサイズ感。一口食べるごとに、山椒のシビレを強く感じるパンチある味わいです。その中に、胡麻の香りやコク、そしてスパイスの複雑な風味を感じてスープを一滴も残さず飲んでしまうほどのおいしさ。肉みその甘辛な味わいもたまりませんよ。

最後の最後まで予想できない料理が続き、待っている間から食べ終わるまでのワクワク感と、実際に食べたときの幸福感。「期待を裏切らない」という言葉がしっくりとくるお店なのではないでしょうか? また、店内に入れば、斉藤シェフはじめスタッフさんも和気あいあい。ひとりでフラッと入って、アラカルト料理とワインで一杯……なんていうことも可能です。

お店を出たあと、自然と出た言葉は「ああ楽しかった!」。大満足で帰路についたのでした。

【Alternative(オルタナティヴ)】

◇DINNER Collection “Alternative”

価格:9,900 円(税込)

※別途サービス料 10%

※入荷する食材により価格が変動する場合があります。

◇a la carte(アラカルト)

アラカルトのメニューにあるのは 2,000 円台から 3,000 円前後の前菜の数々と、3,000 円前後~5,000 円前後のメイン・ディッシュ的な肉と魚を使った料理。

◇ドリンク

フランスだけでなくドイツ、オーストリア、ギリシャなど国際色豊かなワインの白赤合わせて約500種類が楽しめます。グラスでは白赤5種類ずつが 1,500円~2,000円前後、シャンパンは 2,000円前後で味わえます。

「オルタナティヴ」の魅力にハマったら

実は「オルタナティヴ」には、お店の中にもうひとつのブランドがあります。斉藤シェフがこれまでの経験を詰め込こみ、選び抜かれた究極の食材を使用したスペシャルコースが味わえる「Saito」です。紹介制となっていますが、気になる人はお店でシェフに声をかけてみては? また新たな料理に出会えるかもしれません。

【Saito】

◇DINNER

御任せコース

価格:22,000 円~27,000 円(税込)

※別途サービス料 10%

※入荷する食材により価格が変動する場合があります。


【Alternative(オルタナティヴ/Saito】

住所:東京都港区白金 5-12-24 T-building 1階

電話番号:03-5422-7551

営業時間:月~土 18:00-22:00 ※日曜日および不定期に4日間は定休日となります。

お食事はおまかせコースになります。アレルギーや苦手な食材を事前に伝えてください。

公式WEBサイト:http://alternative-tokyo.com/

[All Photos by koume]

 




2022/01/07 17:27  Copyright (C) 2019 TABIZINE All Rights Reserved.

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