モントリオールはカナダのケベック州最大の都市であり、人口は約380万人です。
世界的に見ても第77位の規模です。
住民の多くがフランス系カナダ人、ヨーロッパ人である一方で、3割は非白人でもあります。
世界各地からの移民が非常に多いです。
モントリオールの大都市圏では7割の人々が第一言語をフランス語としています。

カナダは多くの都市で英語を話しているのにどうしてケベック州にあるモントリオールでは第一言語がフランス語なのか疑問です。
これには歴史的背景が隠されています。

ケベック州は、もともとフランスが作った都市でフランス人が住んでいました。
のちにイギリスがフランスから奪取しイギリスが植民地化しました。
公用語は英語になりましたが、ケベック州にはすでにフランス人が住んでいたため、今でもフランス語が公用語のままになっています。

ケベック州では未だに公用語がフランス語のみなので、ケベック州の役所などには英語とフランス語を話すバイリンガルが働いています。
政府関係から送られてくる書類も2つの言語で書かれています。

とても手間のかかることだと思いますが、長い歴史の中でカナダが選んだ道とも言えます。
街並みもフランスの薫りが残り、バンクーバーなどの大都市とは全く異なる雰囲気を楽しむことが出来ます。


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