ネットを検索すると“見てはいけない”とされる絵や画像をいくつも発見することができます。その多くは確かに不気味で恐ろしいものですが、果たしてその真相はどうなのでしょうか?
※見ると死ぬ、あるいは呪われるという画像があります。閲覧は自己責任で。
■あたしはもうお嫁にいけません
http://undergroundfortress.web.fc2.com/kaiga/kaiga/1yome.html
赤と黒を基調とした荒々しい油絵で、首が長くボロボロの衣服を着た女性の絵。
恐怖画像として特に有名な作品で、『精神病患者が自殺直前に描いた』などと説明されることが多い作品です。
実はこれはれっきとした画家の作品。
作者は立島夕子という女性画家で、彼女が24歳の時にストーカーに付きまとわれて危険な精神状態に陥った、その心情を描いた作品であると説明しています。
■3回見ると死んでしまう絵
http://blog-imgs-56.fc2.com/t/o/t/totalmatomedia/20130217234417_24_1.jpg
茶褐色の煤けた背景をバックに置かれた一脚の椅子。
その上に女性のものと思しき、生首が乗せられています。
何か尋常ではない不安感を覚えさせるようなこの絵はネットでは『3回見ると死ぬ絵』として有名になっています。
作者はズジスワフ・ベクシンスキーというポーランドの画家で、死や退廃、廃墟などをテーマとした幻想的な作風の絵画で、一部熱狂的なファンを持つ画家です。
彼は自分の作品には一切タイトルを付けず、その意味付けや論理付けすることを極端に嫌っていました。この絵が『3回見ると死ぬ』といわれるのも、ネットで発生したデマと言えます。
■見つめてはいけない絵
http://livedoor.blogimg.jp/yukawanet/imgs/e/d/ed8f296b.jpg
長い髪の美しい女声のバストアップを描いた絵。
ネットでは『見つめ続けると笑う絵』として知られています。
パキスタンの女性を描いたものと言われ、所有者が次々と亡くなるといういわくつきの絵であるともされますが……。
実はこの絵、ロバート・チャンという作家のSFファンタジー「Tellurian Sky」という作品に登場する「Princess Ruu」というキャラクターのイラストです。当然、所有者が次々死ぬなんて話はただの噂話ですのでご安心ください。
いかがでしょうか?
『見てはいけない絵』と言われているものの大半は、だいたい根も葉もない噂にすぎません。ですが、中にはホンモノもあるかもしれませんので、くれぐれもご注意のほどを……。