フランスの街を歩いていると、真冬の寒い日でもレストランやカフェのテラスでアペリティフなどを楽しむ人が多いことに驚きます。テラス席には電気ヒーターなどの暖房が設置されているため、意外と温かいのです。

夏の暑い日差しの下であろうと、冬の冷たい風のなかであろうと、フランス人は日の当たるテラスで時間を過ごすのが大好き。テラスは喫煙可であることも、大きな理由のひとつでしょう。



しかし今年の冬、パリではテラスでの暖房の使用が禁止されることが決まりました。理由は世界的な電力不足です。節電が求められる状況で、飲食店のテラスを長時間暖めることは厳しいとの判断が下されました。



テラスといっても、仕切りで覆われたような半屋外のテラスは暖房が許可されています。完全に屋外となるテラスのみ、暖房をつけることができません。もし違反した場合には、テラスの使用中断または使用許可の剥奪と罰金のペナルティが課せられます。

飲食店にとっては厳しい決定です。また、テラスが好きなフランス人にとっても、寒さに耐えるかテラスを諦めるかという決断が必要となりそうです。

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