2023年1月19日、フランス全土で大規模なストライキが実施されました。
公共交通機関と教育機関を中心に、年金制度の改革案に反対する複数の労働組合が結集した模様です。

 この日ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方でも、前日17時から通勤電車の大半が削除される時刻表が発表されました。
朝と夕方に僅かに確保されているものの、昼の1本を逃すと次の電車は5時間以上後、というものです。

 ディジョン市のメインストリートは煙がたかれて火薬のような匂いがほんのりと漂い、複数の憲兵と見物人、通行人に見守られながら、メッセージプレートや労働組合の旗を掲げた人々がリベラシオン広場からダルシー広場に向かって行進していきます。




 このようなストライキやデモ行進に参加せず、用事のある人々へのアドバイス。
本数を減らして運行しているバスやトラムもデモ行進に遮られ、一時ストップしたり予告なく迂回運転しますので、十分に余裕を持って出かけることが必要です。

 そしてストライキ明けも油断は禁物です。
ストライキが翌日8時終了を予告していた場合、「それなら8時半のいつもの電車は大丈夫だろう」と思うかもしれませんが、必ずしも運行するとは限りません。

朝に電光掲示版を見上げて当該電車が削除になっており、「ストライキは終わったはずでは?」と窓口に礼儀正しく質問すると、時にはこんな答えが返ってくることがあります。
「使用予定の車両は昨日(遠くの)終着駅に着いた時点でストライキに入った為、ストライキは確かに今朝8時に終わりましたが車両がないので…」 窓口の方は朝何十回と繰り返したのでしょう、スラスラと早口で返答をくれます。
 ストライキはフランス社会を知る機会と捉え、次の電車に乗るか、タクシーを捕まえに動きましょう。

Copyright(C) wowneta.jp