フランス東部に位置するテリトワール ド ベルフォール県は、1922年に誕生しました。
609㎢という面積は、後にパリとその周辺に4つの県ができるまで国内最小でした。
すぐお隣がドイツとスイスという位置を見て、この県がブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方に属しているとはすぐには分からないでしょう。

 そんなテリトワール・ド・ベルフォールの県庁所在地がベルフォール(Belfort )です。
国鉄ベルフォール駅を出て商店街を抜け、旧市街に入ると右前方上の丘に見えてくるのが、街のシンボルである大きなライオン像と、その後ろに控えるシタデル(要塞)です。




 ベルフォールの地理的条件からも想像できるように、領土問題で苦しんだ過去もありますが、それゆえにテリトリー意識が高いかもしれません。
その象徴といえるのがライオン像です。
これはアルザス出身の彫刻家、バルトルディ(Bartholdi) が普仏戦争の際、ベルフォールの人々が勇ましく抵抗した証しとして作成したものです。
高さ11m、幅22mという大きさに加え、勇ましく迫力ある顔つきのライオン像は、2020年にフランス人のお気に入りモニュメントに選ばれました。

 ライオンを背景に記念写真を取るなら歩きやすい靴と、体温調節の為に脱ぎ着しやすい服装がお勧めです。

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