<W解説>カーリング、「メガネ先輩」率いる韓国の「チーム・キム」が解散=日本でも惜しむ声(写真:チーム・キムのオフィシャルInstagramより)
<W解説>カーリング、「メガネ先輩」率いる韓国の「チーム・キム」が解散=日本でも惜しむ声(写真:チーム・キムのオフィシャルInstagramより)
「メガネ先輩」の愛称で親しまれたカーリングのキム・ウンジョン選手率いる韓国の「チーム・キム」が今月2日、解散を発表した。チームは同日、SNSを更新し、「2009年にスタートした私たちは2026年、一つのチームとしての旅を終えます」などと記した。「メガネ先輩」率いる「チーム・キム」は2018年のピョンチャン(平昌)五輪カーリング女子で銀メダルを獲得。韓国でのカーリング人気に火をつけたほか、「メガネ先輩」ことキム選手は、日本でも人気が高まった。2022年の北京五輪でも注目を集めたが、予選で敗退し、8位に終わった。先月開かれたミラノ・コルティナ五輪には、国内の代表選考で敗れ、チームは出場を逃したが、キム選手は今大会、韓国の放送局による中継でチームメイトのキム・ヨンミ選手と共に解説を務めた。

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「チーム・キム」、そして、スキップのキム選手が韓国にとどまらず、日本でもその名が知られるようになったのは18年の平昌五輪がきっかけだ。チームは同五輪の準決勝で激闘の末にLS北見(現ロコ・ソラーレ)の日本に勝利し、銀メダルを獲得した。

「チーム・キム」は、スキップのキム・ウンジョン、リードのキム・ソニョン、セカンドのキム・チョヒ、サードのキム・ギョンエ、リザーブのキム・ヨンミの5選手で構成。全員がキム姓であることからこのチーム名が付けられた。

チームメンバーの中で、ひときわ存在感が大きかったのがキム・ウンジョン選手だ。キム選手は競技中に特徴あるメガネをかけていたことから、日本の人気漫画「スラムダンク」に出てくる「メガネ君」こと木暮公延にちなみ、「メガネ先輩」と呼ばれるようになった。平昌五輪では、試合中、トレードマークのメガネと鋭い目つきで仁王立ちする姿が日本でも注目を浴び、ウンジョン選手がキム・ヨンミ選手に指示を出す際に「ヨンミヤ!」と会場に響き渡る掛け声も当時話題となった。ネット上では、その声の大きさと回数で、リンクをブラシで磨くスウィーピングの速度と強度が変わるなどとして、当時、その分析も盛り上がった。決勝で日本に勝利し決勝進出を決めると、ウンジョン選手はトレードマークのメガネを外して歓喜した。この際、韓国の公共放送KBSの実況中継では、解説者も「私たちのメガネ先輩がメガネを外しました」と絶叫した。

「チーム・キム」は2022年の北京五輪にも出場したが、予選敗退(8位)に終わった。先月のミラノ・コルティナ五輪には国内予選でキョンギド(京畿道)庁所属の「チーム5G」に敗れ、出場を逃した。一方、ウンジョン選手とヨンミ選手は同五輪で、韓国の放送局JTBCの中継の解説を務めた。ウンジョン選手がSNSでこれを報告すると、ファンからは「ミラノ冬季五輪に解説者として現れてくれてありがとう」「メガネ先輩、懐かしい」などといったコメントが寄せられた。また投稿された写真には、メガネなしで写った写真もあり、「メガネ先輩がメガネしていない」とのコメントも見られた。

「チーム・キム」は3日、インスタグラムを更新し、解散を発表した。「チームとしての時間はここで止まりますが、それぞれの場で新たに挑戦し、別の道を歩いていきたいと思います。別の道を歩むことになっても、互いを応援する気持ちは変わらないでしょう」とした上で、「2009年から2026年まで、皆さんの応援のおかげで私たちはより輝けた。チーム・キムを愛してくれた皆さん、本当にありがとうございました」とファンへの感謝の気持ちを記した。

「チーム・キム」の投稿にはロコ・ソラーレのメンバーもコメントを寄せ、吉田知那美選手は英語で「日本から大きな感謝と愛」と記した。吉田夕梨花選手は韓国語で「ありがとう。私はあなたたちを愛している」と投稿した。

また、「チーム・キム」の解散は日本のスポーツ紙でも報じられた。記事を読んだネットユーザーからは「解散ですか?それは驚き」「ミラノ・コルティナ五輪代表決定戦に敗れてから、試合出場回数が激減していたので嫌な予感はしていた」「キャラが立っていて、ロコ・ソラーレのライバルとしても良いチームでした」「日本に来てカーリングを教えてほしい」などと様々なコメントが寄せられている。

韓国メディアによると、チームメンバーのうち、キム・ウンジョン選手とキム・ギョンエ選手はチームを移籍し、競技を続ける。キム・ヨンミ選手は選手生活を終え、指導者として再出発する。キム・ソニョン選手とキム・チョヒ選手は所属の江陵(カンヌン)市庁に残るという。

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