李氏はSNSに「制憲節を迎え、憲法が宣言した国民主権と自由、民主主義の価値を、今日の我々の生活の中でどう守っていくべきかを改めて考えている」とし、「国民主権政府はこの偉大な歴史を必ず記憶し、引き継いでいく」とした。李氏は昨年、非常戒厳の宣言から1年を迎えて発表した特別声明でも12月3日を「国民主権の日」に指定する意向を示していた。
今月17日、韓国は1948年7月17日に大韓民国憲法が公布されたことを記念する制憲節を迎えた。国会は同日、「国民の主権、憲法で開く」をテーマに国会議事堂で記念式典を開いた。チョ・ジョンシク議長は「全ての国民の尊厳を守る『みんなの憲法』へと大転換する新しい時代を開こう」と呼び掛けた。通信社の聯合ニュースによると、式典では1948年5月の第1回総選挙で選出され、憲法制定を進めた「制憲国会議員」198人を人工知能(AI)で再現し、憲法を朗読する映像が上映されたという。また、現在の国会議員が憲法前文を朗読し、与野党の院内代表が憲法に判を押す演出もあった。
一方、李氏は同日、自身のSNSに「民主主義を守ってくださった偉大な国民の皆さまへ」と題した国民向けのメッセージを投稿した。その中で、李氏は「1948年の今日、公布された制憲憲法は大韓民国の主人が国民であることを宣言した」とし、「大韓民国の主権は国民にあり、全ての権力は国民に由来するという国民主権の原則は、過去78年間にわたって民主共和国・大韓民国を支えてきた羅針盤であった」と評価した。その上で、「民主主義は一度勝ち取ったからといって永久に保障されるものではなく、市民の参加と勇気、連帯を通じて絶えず守り抜かなければならないという事実を、我々は歴史の中で確認してきた」とした。
李氏は、その具体例として尹前大統領が2024年12月3日に「非常戒厳」を宣布したことを挙げ、「民主主義に対する脅威が決して過去のものではなく、今日の韓国でもいつでも繰り返される現実であることを我々全員に思い知らせた」とした。
尹氏が国内に宣言した非常戒厳は韓国憲法が定める戒厳令の一種で、戦時や事変などの非常事態で、軍事上、必要となる場合や公共の秩序を維持するために大統領が発令するものだ。非常戒厳の宣言を受け、当時、武装した戒厳軍の兵士がガラスを割って国会議事堂に突入。軍事政権時代を連想させる事態に、国会前には多くの市民が集まり、戒厳に反対するシュプレヒコールを上げたほか、軍の車両を取り囲むなど騒然とした。尹氏はわずか6時間で非常戒厳を解いたが、1987年の民主化以降初めて宣言された非常戒厳の宣言の影響は大きく、その後、しばらく韓国社会は混乱した。
李氏は、前出のSNS投稿で「偉大な国民は(ペンライトを掲げて戒厳に抗議した)『光の革命』を通じて、憲法に刻まれた国民主権の精神が暮らしの中で息づいていることを全世界に証明した」と強調。その上で12月3日を「国民主権の日」とする考えを示し、「二度と民主主義と国民主権が脅かされることがあってはならず、誰も憲法の上に君臨しようとしてはならない。国民主権政府は、国民が国の主人という基本的な原則を必ず守る」と強調した。
韓国の放送局、毎日放送(MBN)は、李氏のこうした表明を受け、国民の関心は「国民主権の日」が「祝日」になるか否かに注がれているとし、関連法案は既に国会に提出されていることから「国会で祝日指定に向けた動きが加速するか注目される」と伝えた。
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