聯合が、北朝鮮の朝鮮中央通信の報道内容や統一研究院の資料をまとめ、報じたところによると、今年上半期に北朝鮮メディアで公開された金氏の活動は92回で、前年同期(50回)比約2倍になった。
金氏の公開活動は新型コロナウイルスが流行した2020年には55回と最も少なかったが、以降は増加傾向にある。軍事関連の活動が急増しており、今年上半期は30回で、下半期も活発な活動が維持されれば、年間の回数でこれまで最多だった24年の49回を上回る可能性がある。先月には、西部の南浦港で新型駆逐艦「チェヒョン(崔賢)」の就役式が行われた。崔賢号は昨年4月に南浦造船所で進水した後、約1年2か月間の作戦遂行能力評価を経て、人民軍海軍西海艦隊に配備された。就役式に出席した金氏は「核武力の多角的かつ効果的な運用を実現する」と述べ、海軍の核武装化を進める考えを示した。北朝鮮は今後5年間に、毎年2隻の軍艦を建造する方針を打ち出している。
また、北朝鮮は近年、ロシアとの関係を強めているほか、最近では、一時期停滞していた中国との関係も活発化させており、こうしたことも公開活動の増加につながっているといえる。北朝鮮は2024年、ロシアとの間で「包括的戦略パートナーシップ条約」を締結。同条約では、ロ朝のどちらか一方が戦争状態になった際、軍事的な援助を提供することなどを明記している。北朝鮮は同条約に基づき、ウクライナに侵攻するロシア軍を支援するため、2024年秋以降に約1万人、25年9月以降に約5000人の北朝鮮軍兵士をロシアに派遣したとみられている。上半期もロシア高官の訪朝が相次いでおり、4月に開かれた、ロシア派遣の北朝鮮兵士の功績をたたえる記念館の竣工式には、ロシアからウォロジン下院議長やベロウソフ国防相も出席。式典には金総書記の姿もあり、両国の協力関係を改めて内外に示した。また、金氏は先月9日のロシアの対独戦勝記念日にプーチン大統領に祝電を送った。祝電でも「包括的戦略パートナーシップ条約」を取り上げ、「条約の義務履行で責任を果たす」と強調した。
先月には中国の習近平国家主席が2日間の日程で北朝鮮を訪問し、金氏と会談した。中朝関係は、北朝鮮がロシアと軍事的に接近したことでギクシャクしていたが、昨年9月の金氏の訪中に続き、習氏の訪朝が実現。関係正常化の流れが完成したことを内外にアピールした。
また、北朝鮮は地方都市で観光開発を進めており、昨年7月には東部のウォンサン(元山)に、金氏肝いりのリゾート「カルマ(葛麻)海岸観光地区」が完成した。同地区にはこのほど駅や診療所などが新設し、金氏は先月、現地を視察した。金氏は「近代的な鉄道駅がわずか1年で建設された」と建設関係者をねぎらった。また、診療所の視察では内部の配置や設計に問題があるとして改善を指示した。
上半期は建設工事の着工・竣工式など金氏の行事参加も19回と上半期としては過去最高だった。毎日経済は、「来年2月に予定されている党大会に向け、成果を促す意図があるとみられる」と伝えた。
軍事関連活動、行事出席、現地指導など、金氏の公開活動の増加は、体制固めと、金氏が「現場を重視する指導者」であることを強調する狙いがありそうだ。
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