・正式名称:カナダ
・首都:オタワ(Ottawa)
・面積:約998.5万㎢(オタワ2,778㎢)
・人口:約3,515万人、2017年2月基準(オタワ約93.4万人)
・日本との時差:地域により-17〜-12:30 (サマータイム実施中は各+1時間→地域により実施していない場所もあり。サマータイムは3月第2日曜日午前2時〜11月第1日曜日午前2時)
・通貨:カナダドル(C$, CAD)
<カナダの地図>
『カナダの行政区分』
10州(プロヴィンス、Province)と3準州(テリトリー、Territory)で構成。
州政府と連邦政府は対等で、権限分配は憲法で定められている。
準州は連邦直轄領で、連邦法に基づき、自治権は連邦政府の権限下にある。
●州(プロヴィンス)
オンタリオ州(Ontario)
ケベック州(Québec)
ノバスコシア州(Nova Scotia)
ニューブランズウィック州(New Brunswick)
マニトバ州(Manitoba)
ブリティッシュコロンビア州(British Columbia)
プリンスエドワード島(Prince Edward Island)
サスカチュワン州(Saskatchewan)
アルバータ州(Alberta)
ニューファンドランド・ラブラドール州(Newfoundland and Labrador)
●準州(テリトリー)
北西準州(Northwest Territories)
ユーコン準州(Yukon)
ヌナブト準州(Nunavut)
世界遺産のリドー運河(出所:Wikipedia)
・正式名称:オタワ市
・旧名:バイタウン(Bytown)
・面積:約2,778㎢
人口
・1855年に改名。
・オタワ市内のリドー運河は世界遺産に登録されている。
・カナダの人口約3,515万人のうち、オタワは約93.4万人。
・フランス語系住民は約12万人で、ケベック州以外の都市最大規模。
オタワの鉄道・地下鉄
・トロント、モントリオールからVIA鉄道
・オタワ市内には地下鉄はない。
・市街西側から空港近くまでO-トレインという電車あり($3)。運行間隔12分。
・O-トレインは起終点のベイビュー駅・グリーンボロ駅でバスに接続。
・O-トレインはバリアフリーで自転車持ち込みも可能。
・2018年にダウンタウンを横断するコンフェデレーション・ライン開通予定。
オタワのバス
・地下鉄がないので、バスが市内の主要な交通手段。
・主要ルートに専用道路トランジットウェイあり。
・91−99番はトランジットウェイ。
・ラッシュアワーにはエキスプレスもあり。
・現金は1回$3.40、チケットは1枚$1.70。ルートにより枚数異なるが、現金より得。
・国会議事堂近くのインフォメーションで路線図をもらえる。
行政区域:23地区
1. Orléans Ward オルレアン
2. Innes Ward イネス
3. Barrhaven Ward バーヘイヴェン
4. Kanata North Ward カナタ・ノース
5. West Carleton-March Ward ウェスト・カールトン–マーチ
6. Stittsville Ward スティッツヴィル
7. Bay Ward ベイ
8. College Ward カレッジ
9. Knoxdale-Merivale Ward ノックスデイル–メリヴェイル
10. Gloucester-Southgate Ward グロセスター–サウスゲート
11. Beacon Hill-Cyrville Ward ビーコン・ヒル–シルヴィル
12. Rideau-Vanier Ward リドー–ヴァニエ
13. Rideau-Rockcliffe Ward リドー–ロッククリフ
14. Somerset Ward サマーセット
15. Kitchissippi Ward キチシッピ
16. River Ward リバー
17. Capital Ward キャピタル
18. Alta Vista Ward アルタ・ヴィスタ
19. Cumberland Ward カンバーランド
20. Osgoode Ward オスグード
21. Rideau-Goulbourn Ward リドー–グルボーン
22. Gloucester-South Nepean Ward グロセスター–サウス・ネピアン
23. Kanata South Ward カナタ・サウス
公用語は英語。ケベック州に隣接することから、フランス語系住民が約18万人居住しています。半数近くの市民が英仏バイリンガルです。学校教育は英語とフランス語ですが、移民が多く、家庭ではその他世界の様々な国の言語が話され、イヌイットの言葉を話す人も多くいます。道路標識は英仏バイリンガル表記で、イヌイット語の表記があるものもあります。
1497年にイタリア出身のジョン・カボットが上陸し、英国の領有権を主張したことに始まります。その後、1583年にはニューファンドランド島が英国初の海外植民地となりました。17世紀に入り、フランス、オランダ、イギリスが毛皮の交易で争い、先住民との同盟を結びました。18世紀にはフランスの海外植民地の統治のために設立したヌーベルフランス会社と英国植民地の間で7年戦争が起こり、モントリオールがイギリスの植民地となります。しかし、1774年にはケベック法によって植民地内でカトリックの信教とフランス語の使用が公認されることとなりました。
1800年代以降は移民が多くカナダへ押し寄せ、主にイギリス、スコットランド、アイルランドから多くの人が移住し、英米戦争を経て、1846年には米国との国境が北緯49度線に設定されるました。
カナダ連邦としては、まずオンタリオ、ケベックその他各州がカナダ自治領に統合され、1931年にウェストミンスター憲章によって自治を授与されたのち、1947年には英連邦内でのイギリスと同等の地位を宣言。1965年には現在のカナダ国旗が採用されました。イギリスからの最終的な司法権の移管は1982年とつい最近になります。
一方フランス語圏であるケベック州は1976年、1995年に独立のための州民投票を行なっていますが、いずれも否決されています。
オタワの歴史
前身はリドー運河の測量を行なった軍人の名前にちなんでつけられたバイタウン。1855年に地名がオタワに改名されました。第二次大戦中にオランダのユリアナ王女がカナダへ亡命、オタワ滞在中に三女を出産。カナダ政府はオランダ国内で生まれないと王位継承権が授与されないことに配慮し、病室内をオランダ領としました。オランダ王室は感謝の気持ちを込めて毎年チューリップの球根をオタワ市にプレゼントしています。毎年5月のオタワ市のチューリップフェスティバルでは見事なチューリップが咲き乱れることから、オタワはチューリップ・シティとの呼び名もあります。
地域により-17〜-12:30と幅があります。サマータイム実施中は各+1時間となりますが、地域により実施していない場所もあります。なお、サマータイムは3月第2日曜日午前2時〜11月第1日曜日午前2時の期間導入されます。
国土が広大なため、地域により気候が異なります。太平洋沿岸は雨が多く、平原地帯では寒暖の差が激しくなっています。
また、カナディアン・ロッキーを中心とする山岳部では冬の寒さが厳しく、真夏でも朝晩冷えます。北極圏では真夏でも寒く、冬場は−40度近くの極寒となります。
カナダ環境省のカナダの気候に関するウェブサイト
バンクバーの大人気のスポット「Sea wall(シーウォール)」
日本同様、カナダも四季がありますが、場所によっては春や秋があまり感じられない地域や、一年中寒い場所もあります。
春
太平洋岸のバンクーバーやビクトリアで一番春が感じられます。梅や桜も咲きますが、気温は低く、本格的な春の到来は4月以降。日本よりかなり肌寒く感じますので、暖かい洋服が必要です。特に5月中旬のオタワのチューリップ・フェスティバル期間中はコンサートやパレードが大々的に行われるので有名です。3月あるいは4月の復活祭の休暇(毎年日にちが変わります)はお店も休業になったり、飛行機なども混むので注意が必要です。
夏
5月下旬のビクトリアデイから9月上旬のレイバーデイまでが夏とされています。
太平洋岸では日本の避暑地のように過ごしやすく、内陸部では蒸し暑くなります。
カナディアンロッキー観光にはベストシーズン。また、6月のモントリオールジャズフェスティバル、F1カナダグランプリ、シャーロットタウンの赤毛のアンのミュージカルなど著名なイベントが目白押しです。
秋
紅葉のシーズンで、メープル街道は日本人に大人気の観光ルートです。
アイスワインの産地のナイアガラでは9月下旬にイベントが開催されます。
カナディアンロッキーは秋が短く、10月には道路も閉鎖され、観光地も冬季休業に入ります。
冬
北部に位置しているカナダは非常に寒いです。気温は氷点下が当たり前になります。
冬の見所はオーロラ見物。シーズンは11月から4月です。
ウィスラーやカナディアンロッキーでのスキーが有名ですが、メープル街道のローレンシャン高原近辺には北米で最高と言われるスキー場もあり、ヨーロッパ的なスキーリゾートを楽しめます。
2017年
・元旦:1月1日
・聖金曜日(キリストの受難を偲ぶ祭日):4月14日
・復活祭翌月曜日(キリストの復活を祝う復活祭の翌日):4月17日
・ビクトリア女王誕生祭(ケベック州では愛国記念日):5月22日 (毎年5月25日の直前の月曜日)
・建国記念日(カナダ・デイ):7月1日(2017年、カナダ建国150周年)
・労働者の日(レイバー・デイ):9月4日(毎年9月の第一月曜日)
・感謝祭(サンクスギビング・デイ):10月9日(毎年10月第2月曜日)
・英霊記念日(2つの大戦の戦没者追悼日):11月11日
・クリスマス:12月25日
・クリスマス翌日(ボクシング・デイ):12月26日
ユネスコ(UNESCO)に登録されたカナダ世界遺産は、次の17ヶ所。
世界文化遺産
ランス・オ・メドー国定史跡
スカン・グアイ
ヘッド-スマッシュト-イン・バッファロー・ジャンプ
ケベック旧市街の歴史地区
ルーネンバーグ旧市街
リドー運河
グラン・プレの景観
レッドベイのバスク人捕鯨基地
世界自然遺産
ナハニ国立公園
恐竜州立自然公園
クルアーニー/ランゲル-セント・イライアス/グレーシャー・ベイ/タッチェンシニー-アルセク
ウッド・バッファロー国立公園
カナディアン・ロッキー山脈自然公園群
グロス・モーン国立公園
ウォータートン・グレーシャー国際平和自然公園
ミグアシャ国立公園
ジョギンズ化石断崖
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