中国の一人っ子政策はとっても有名ですよね。一人っ子政策の原因は、中国の人口が多いことも含まれていますが、実は経済状態もかなりの部分を占めています。

共産党の中国では、家や土地、そして人民は国のものとされています。そのため、大人がどんなに働いても、給料の大部分は生活費として消えてゆく状態です。それで、教育費などを考えると、子供は1人が精一杯という方もたくさんいるのです。

中国の伝統として、父親か母親どちらかの親が子供の面倒をみる習慣があり、若い父親、母親は働きに出るのが普通です。そんな中、子供たちを遊ばせる場所として、デパートの中などに、格安で遊べるキッズコーナーを設置する場所が増えてきました。

子供たちの大好きな金魚釣りや、知育道具、また英語などに親しむことができる遊びものなどが置かれています。週末になると、父親や母親が子供たちの面倒を見るために、この場所を訪れ、一緒に遊んだり、子供の写真を撮ったりする様子を見ることができます。

ただ、一人っ子で育った子供たちは、「小公主」(シャオ・ゴン・ジュ:お姫様の意味)や「小皇帝」(シャオ・ファン・ディ:小さい皇帝の意味)と呼ばれる子が多く、大人は奴隷と思っている子供がほとんどで、泣きだしたら泣きやまない、自分の思い通りにならなかったら、叫んで強調するといった子供が多く見られます。

この子たちが大きくなった中国の時代はどのようになるのか、先が恐ろしくもあります。

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