もともとあまり生ものはあまり食べない香港人ですが、1990年ぐらいから日本料理がはやりはじめ、それとともに寿司・刺身を食べる人が増え始め、それからは「日本食大好き」という香港人があっというまに増えました。
お年寄りで刺身を食べない人はいますが、若者で食べないという人はほとんどいません。それぐらい刺身はもう香港人の食生活に完全に溶け込んでいます。

街の中には回転寿司のチェーン店があふれ、地下鉄の各駅には寿司を売る店があり、仕事帰りに買って行く人たちが行列しています。

ところで、香港人が好きなネタはなんでしょうか。ウニ?トロ?マグロ?いえいえ、ちがいます。それはサーモンです。とにかく香港人はサーモンの刺身が大好きなんです。例えば刺身の盛り合わせで、サーモンが入ってなかったら怒ります。回転寿司に行けばまずサーモンです。ビュッフェの刺身コーナーでもなくなるのはまずサーモンです。

あともう一点、香港人が刺身を食べるときの特徴といえば、わさびを山ほどつけることです。小皿にわさびを大量に出して、そこに少しのしょうゆをたらして溶きます。割合は、わさび10に対してしょうゆ1といってもいいぐらいです。そしてその緑色のなんともいえないドロドロの液体を、刺身に塗って食べます。

日本食大好き、と言ってくれるのはもちろんうれしいのですが、その食べ方を見ていると、ちょっとなんだかちがう気が、、、しないでもないですが。


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