カトマンズの旧王宮広場から徒歩5分程度、旧市街の中心で街を見下ろすように、白くそびえていたビムセン・タワー。
別名ダラハラとも呼ばれたこの塔は、1825年、首相であったビムセン・タパによって建てられたものです。
その当初は、見張り塔の役割もあったのですが、1934年の地震で大きな被害を受けて倒壊してしまいました。

その後、再建され、庶民にも開放され、展望台として親しまれていました。
真っ白い塔で、高さは52メートル、遠くからも目立ち、待ち合わせの場所としても使われていましたが、2015年の地震で再び崩壊。
現在もまだ、その2015年当時の姿のままです。
いずれ、再建したいということですが、まだ具体的な工事は始まっていません。

すっかり日常の日々に戻っているカトマンズですが、街の所々にその傷跡は残っています。
特にビムセンタワーや旧王宮広場からインドラチョークにかけての旧市街は、レンガ造りの古い家が多く、地震でダメージを受け、つっかえ棒をしている家も見られます(そのつっかえ棒が役に立っているのかどうかは、よくわかりませんけれども…)。




何をするにも時間のかかるネパールですが、少しずつ、復興の方向には向かっています。
カトマンズにあるたくさんの世界文化遺産も被害を受けましたが、現在復興作業がネパールなりのスピード進められています。
ネパールに住むものとしては、地震の教訓を生かして、地震に強い町づくりが進められることを願うばかりです。


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