
秋が近くなるとお祭りが増えるイタリア。
各地の名産品をテーマにした「サーグラ」と呼ばれるお祭りだけではなく、中世の生活を再現して見直すというお祭りも増えてきました。

15世紀に枢機卿によって建てられた城が残るグロッタフェッラータでも、城の敷地を利用して中世祭りが行われました。
現在は東方教会系の修道院と教会になっているお城からは、鐘の音が響いてきて、雰囲気も抜群です。

中世の衣装に身を包んだ人たちが、鍛冶や木材による道具や楽器作りを再現したり、石鹸を作って売っていたり、もちろん近隣で名物となっている食べ物やワインも売られています。
子どもたちはとくに、中世のシンプルなゲームに夢中。
スマホ世代といえども、素朴なゲームは楽しいようで、順番待ちができるほど。
もちろん大人も一緒に楽しんで、あちこちで歓声が上がっていました。

中世祭りでは中世風の音楽が演奏されることもよくあり、教会音楽とは違う民衆用のメロディでダンスを踊る人たちもいます。
日進月歩のテクノロジーとは離れた中世のゆったりした時間を楽しむのも、一興です。
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