
ギャルリ・ラファイエット(Galeries Lafayette)はフランスの老舗デパートの一つ。
どっしりとした建物や華やかな店内のディスプレイは、観光気分を盛り上げてくれる存在です。
そんなフランスらしさを演出しているデパート、ギャルリ・ラファイエットはパリのそれが一番有名ですが、地方にも7つの店舗があります。
この地方の7店舗に激震が走りました。
地方店舗の1つ、 ディジョン市のギャルリ・ラファイエットでは2025年11月6日、長年建物の上から垂れ下がっていた鮮やかな赤い生地の「Galeries Lafayette」の垂れ幕が消え、十字路に面した入り口上にある、シーズンごとに華やかなデザインを変えていた巨大な四角い広告看板は骨組みだけの寂しい姿に。
実はパリの本店と違い、地方のギャルリ・ラファイエットの営業権はSGM社(Société des Grands Magasins)が持っています。
そのSGM社がギャルリ・ラファイエットの地方店舗内に、外国のとあるファストファッションのショップを入れることに決めました。
この決定にギャルリ・ラファイエット本体が反対し、SGM社との提携関係を終了することが11月4日に決まった、というのです。
その結果、地方のギャルリ・ラファイエットが、その名前を使えなくなりました。
11月7日には、ショーウィンドウのガラスの上部にはまだGaleries Lafayetteの文字が見えましたが、店舗はBHVにとって変わることが様々なメディアで既に報じられており、話題の渦中にあるファーストファッションのショップも同月から順次各店舗に入居するようです。
BHMもSGM社が経営する大型店舗。
内部のショップ層や雰囲気はギャルリ・ラファイエットとかなり異なります。
実は遡ること数か月、6月にディジョン市のギャルリ・ラファイエットの目と鼻の先にある小さなブティックにポップアップショップとしてこのファーストファッションの店がオープンしました。
わずか10日間ほどの営業期間の間、店の前にできた入店を待つ行列に、SGM社は確かな手応えを掴んだことでしょう。
当分は町のメインストリートのど真ん中に立つこの老舗デパートを道行く人々が見上げ、幾人かは立ち止まり、老舗デパートがどんな姿になり、そしてどれくらい町のメインストリートの景観が変わるのか、見守っていくことになりそうです。
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