ブラジルといえば「リオのカーニバル」でおなじみのサンバ!
カーニバルはリオデジャネイロだけでなく、各地域で2月の初旬頃に開催されます。
私の住んでいるサンパウロでも2月の第1週の週末にサンバカーニバルが開催され、年末から本番に向けて各サンバチームは練習を始めます。
カーニバルはチーム戦で競われます。
一つのチームは複数のグループが集まって形成されています。
チームの象徴である女王役(ハイーニャ)を中心としてテーマに沿った音楽を楽器隊(バテリーア)が演奏し、複数のグループとそれぞれの配役の踊りと衣装で盛り上げます。
チームは総合的な世界観を作り出してその美しさ、華やかさを競い合います。




12月頃から、各グループとハイーニャやバテリーアや関係者がチームとして合同練習をする「エンサイオ」が2週間に1回ほどのペースで開催されます。
このエンサイオはただの練習だけではありません。
チームのメンバーだけでなく関係者、地域や団体ぐるみでチームを盛り上げる為のお祭りのようなイベントです。会場ではちょっとした屋台で軽食やドリンクを楽しめ、チームのユニフォームやグッズ売り場もあります。




また、早い時期だとカーニバル参加資格が得られるチャンスも!
私は幸運な事に、列の最後尾で行進する「踊らないカーニバル隊」に空きがあり、参加要件は衣装の購入300レアルのみというハードルの低さに思わず参加申し込みをしました。
エンサイオの練習が始まるのは大体夜の10時頃からと遅く、それまではハイーニャと写真を撮ったりバテリーアが肩慣らしに演奏する音楽を楽しむことができます。




巨大なチームの花形である女王ハイーニャはやはり迫力がありました。
総合練習が始まるとそれぞれの配役ごとに本番さながらの音楽とダンスを間近で見ることができ、カーニバルとは一味違う臨場感を味わうことができます。
終了は夜の1時頃まで続き、ハイーニャやその他の主要キャスト陣はこの後も練習が続くといいます。すごい体力、、、

エンサイオは参加自由で入場料が必要で、チームによって異なりますが20レアル前後です。全く関係のない旅行者も参加することができますが、場所はチームごとに借りている倉庫や運動場のような場所でやる為、事前のリサーチが必要です。
場所も地元の人でも分からないようなへんぴな場所ですることが多いので、タクシーでの移動になるでしょう。
エンサイオはとてもオープンなイベントですから旅行会社や現地ガイドの知り合いを通じてエンサイオの開催情報を確認する事もできるでしょう。
サンパウロに訪問する日がカーニバルと日程が合わないという人もエンサイオでカーニバルさながらの雰囲気を楽しむ事ができますので、挑戦してみてはいかがでしょうか。




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