日本ではタクシードライバーの不足から、ライドシェアの解禁についての議論が聞かれるようになりました。
そこで今回はタイのライドシェア事情について紹介します。

もともとタイのタクシーは乗車拒否をする、道を知らない、またはメーターを使ってくれない場合があるなど乗客にとっては必ずしも快適に利用できるとは限りませんでした。

その後、2013年頃から配車アプリがサービス開始し普及しました。
現在普及しているのは東南アジアで多く展開しているシンガポール発のGrabと、エストニア発のBoltです。
Boltの方が後発で、Grabと比較すると料金も若干安い傾向にあります。

これらの配車アプリを利用すると、各アプリに登録している一般の人の車またはメータータクシーが配車されます。
配車した時点で料金は決まっており、行き先はすでにアプリで指定していてドライバーはナビを使用するので説明する必要はありません。
乗車拒否もされないので、もともとのタクシーでの不満点がすべて解消された形です。

気になるのが安全性ですが、配車アプリでは乗車後に星でドライバーを評価できるようになっています。
悪い評価が続くとドライバーは営業できなくなってしまうため、乗客に不快感を与えないよう注意を払っているドライバーがほとんどです。
筆者も何度も配車アプリを利用していますが、配車される車は清潔で、ドライバーの態度や運転で不快な思いをしたことは今のところ1度もありません。

一方デメリットは、時間帯によっては配車しづらいこと、料金が流しのタクシーより高いことです。
そのため状況によって流しのタクシーとうまく使い分けながら利用する人が多いです。


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