エーゲ海の宝と呼ばれるクレタ島。
クレタ第2の都市ハニア(カニアとよばれることもあります)は、海沿いにある港湾都市。
そのため、ヨーロッパ人のバカンス先としても人気です。

古代のギリシアから始まり、東ローマ帝国、ヴェネツィアやオスマン・トルコ帝国の支配下に置かれるなど、クレタ島は複雑な歴史を持っています。
良港として知られるハニアは、つねにこうした大国に狙われる運命にあったようで、現在もヴェネツィア共和国が建設した壁などが遺跡として残っています。




港の風景の美しさはよく絵葉書にもなっていますが、この日は折あしくエーゲ海の太陽は拝めませんでした。
荒れる海のハニアもなかなかドラマチックで、ちょっと世紀末的です。

町にはギリシア正教の教会がありますが、海沿いにはオスマン・トルコ時代の名残りであるモスクも残っています。
文明や民族の交差点として栄えた痕跡が、町中に残っているハニアです。


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