いま日本でも大流行しているメイソンジャー。数年前まではメイソンジャーという名前すら知らなかった人も多いのでは? サラダをいれたりドリンクをいれたり、はたまたきれいに何層も重ねたジャーケーキ、なんていうのもありますね。メイソンジャーの魅力は何と言ってもそのかわいさ。何とも言えないレトロ感、そしてグラスの厚みで中身がうっすらぼやけて見える様子などから、今ではジャーサラダやジャーケーキのレシピ本も多く出版されているし、カフェでもドリンクはジャーのところが増えてきています。

でもメイソンジャーの底力はこんなもんじゃありません! アメリカでは初夏からメイソンジャーが積み上げられて売り出されます。それも12個で10ドル程度と値段もお手頃。スーパーなどでは多くの人が手に取っていきます。その用途は?? それはずばり、保存食! 






メイソンジャーは瓶自体だけでなく、そのフタにも特徴があるんです。実はメイソンジャーのフタは、フタ部分(平べったい円形)とリング部分(ひねって閉められる部分)に分かれていて、これが密閉に効果抜群! 夏はベリー類でジャムを作ったり、畑で採れるトマトでソースを作ったりと、アメリカの各家庭で保存食が作られます。できあがったものをジャーに入れフタをしたら、沸騰する湯の中に40分ほど入れます(ただしこれは保存食自体、また地域の高度によっても違うので、作る前は事前に煮沸のしかた、時間等をチェックしてください!)。その後は湯からジャーを取出し、長時間かけて冷まします。こうすることでジャー内部を殺菌し、更に真空状態にするのです。フタ部分には樹脂が塗ってあり、密閉が完了するとこのフタ部分は、ナイフ等を使わないと開けられないくらいジャーにぴったりくっつきます。ジャーは何度も使用可能ですが、この樹脂付きのフタは一度密閉に使うと効力が弱くなるようで、スーパーにはフタ部分だけも販売しているんですよ。






私の住むペンシルベニアは冬の時期が長く、短い夏の間に採れた野菜や果物を冬にも味わえるようにと保存食を作る人がたくさん。友人のママはトマトソースをなんと20ジャー分も作っていました! 皆さんもぜひ、ジャーで保存食、試してみてくださいね。


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