暑くなってくると、冷やし中華などの夏メニューが始まるのは、中国も一緒です。
とは言え、中国医学の考え方からして、体を冷やすことを好まないので、どの店にもあるわけではありません。

そんな中、回族などイスラム教を代々信仰している民族が中国の各都市で開いている「清真」の食堂では、「牛肉 凉面(ニウロウ リャンミエン)」を夏メニューとして食べられます。
冷やし中華のイメージに近く、店にもよりますが、麺の上に生のきゅうりやトマトなどの夏野菜、卵焼きや牛肉などが載っています。
たれは冷やし中華と違って酢がきいているわけではないですが、さっぱりめで食べやすいものが多く、にんにくや唐辛子がきいている場合もあります。

ただ、キンキンに冷えているわけではなく、常温に近いです。
中国では、アイスクリームなどの一部例外を除いて、かなり冷えたものはあまり食べず、夏に食堂やレストランに入ってもお冷が出てくることは少ないです。
私は日本にいた頃、熱いものは熱く冷たいものは冷たくして食べることにこだわるほうだったので、初めは慣れなかったですが、最近は中国式でもいいかなと思えるようになりました。
自分で冷やし中華を作るときもしっかり冷やさなくなりました。慣れというものはおもしろいですね。


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