フランス東部の町ベルフォール(Belfort)。
旧市街の広場にどっしりと構える町のシンボルがサン・クリストフ教会です。
18世紀前半に建てられたチョコレート色の教会は2025年現在、大規模な修復工事の終盤に差しかかっています。
これを機に同年7月にはガイド付きの見学会が開催されました。




「大時計のローマ数字の4はV(5)からI(1)を引く『IV』ではなくIを4個並べた『IIII』のスタイルになっています」
「教会は建物の左側が北」
等々宗教や建築等の角度からの解説に、フランス人の参加者たちも「うんうん」とうなずいたり「ほう」っと発見したりと反応は上々。




そしてこのところ教会管理者の頭を少し悩ませているのが教会内に定着している数羽のハトなのだとか。
見上げると確かに教会の高い高い天井をのんびりと飛んだり羽を休めている姿が。
夏は涼しく冬は寒さをしのげ、ハトにとっては快適なのでしょうが、建物や人へのハトのフンの被害は困りものでしょう。
「あのハトをどうやって外に出せるか方法を考え中なのです」




また、修復工事は進めていますが、石面に残る銃弾の跡や、石工(いしく)が報酬を得る為、自分が仕事をした石の表面に刻んだ名前等、歴史の遺産は残しています。
その他、昔のままの渋いこげ茶色の懺悔室のすぐ近くにできたモダンな「相談室」にあれこれと感想を述べあう場面も。
この相談室はきっとベルフォール市民の世間話の話題に幾度となくあがっているに違いありません。


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