皆さんも世界史の授業で習ったのではないでしょうか。
鉄道の発祥の地は「イギリス・ダーリントン」であると。
そう、1825年のある秋の日、ダーリントンは世界を変えたのです。






当時、ダーリントン周辺では産業革命を経て、石炭の需要が激増していました。
そのため石炭を豊富に有する産地から工場などに石炭を運ぶ必要がありました。その以前は、馬が石炭を運んでいたのですが、それでは到底間に合わない状況でした。






地元の実業家と政治家により策が練られ、1825年9月にストックトンとダーリントンを結ぶ鉄道が開通したのです。厳密にはその前にも蒸気機関車向けの鉄道はあったようなのですが、この時が、鉄道を走らせるのに必要なもの(機関車や信号、駅、切符売り場も含む)がシステムとして最初に組み合わされたといいます。






ストックトン・ダーリントンの鉄道は商業的にも成功し、これをきっかけに鉄道がどんどんと発達していきました。またこの考え方は世界にも広がり、その後数十年にわたり、ダーリントンは蒸気機関車生産の主要な地となったのです。






1842年にストックトン・ダーリントン鉄道は最初に建てた駅から少し離れたところに新しい駅をつくりました。これが今ではダーリントン鉄道博物館になっています。

この博物館、鉄道に関する歴史が学べる場所になっています。子供たちにとっても教育の場として活用されています。






ダーリントン。
この博物館を訪れて、鉄道の発祥が今の街を形成に繋がったのだろうなと、つくづく思いました。その時に建築されたヴィクトリア様式の建物が街の中に数多く残っていますから。ただ、鉄道が出来た当時の賑わいがもう去ってしまったというセンチメンタルな雰囲気を醸し出す街のようにも思います。

ダーリントン鉄道博物館の動画がYoutubeにありましたのでこちらもご覧ください。






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