文化が違えば挨拶の仕方も違います。日本ではお辞儀、アメリカでは握手やハグをすることが一般的ですね。では、スペインではどうでしょうか。

スペインでは通常、頬にキスをします。両方の頬に1回ずつです。自分の右の頬と相手の右の頬を合わせて「チュッ」と音を出します。これを反対側の頬にも行います。女性同士あるいは女性と男性が挨拶をするときには頬にキスですが、男性同士の場合、家族間ですと頬にキスですが、友人同士の場合はハグや握手をすることが多いようです。

筆者は女ですので、ほとんどの場面で頬にキスして挨拶をしますが、時に握手の方が適切なこともあります。例えば、病院。子どものかかりつけ医とは、初めて会ったときに握手をして「よろしくお願いします」と挨拶をしました。

また、たまに夫の友人でも初めて会ったときに握手を求めてくることがあるので、その場合はこちらも握手で返します。私が日本人で、頬にキスをする文化がないため、気を使って握手をする人もいますし、「どうやって挨拶したらいい?突然キスしたら失礼じゃない?」と聞いてくれる人もいます。

スペイン人の女性が日本に行った際、友人の友人(男性)に初対面で頬にキスをして挨拶をしたら、その男性は照れて顔が真っ赤になったというエピソードがありました。たしかに慣れないと距離が近すぎて、ぎこちなく感じるかもしれないですね。でもこれもスペイン文化。スペインで挨拶をする際には、相手に失礼がないようにスペイン流の挨拶を覚えておきましょう。


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