ポストコロナの時代、「密」の空間を避けることが常識になってきました。
そのため、2020年のバカンスは、多くのイタリア人が手つかずの大自然の中に向かう傾向にありました。
カラブリア州とバジリカータ州をまたいで広がるポッリーノ国立公園にも多くにイタリア人がやってきましたが、なにしろ広大な国立公園。
蜜の空間が生まれることは皆無です。
地元愛あふれるバジリカータ州の宿の主人の勧めで、ポッリーノ連山のトレッキングに挑戦しました。
全行程15キロメートルというなかなかハードなものでしたが、放牧された牛たちの首から聞こえる鈴の音をBGMに山登りをするのはなかなかオツでした。

途中、湧き水を飲むことができる場所もあり、その水の凛冽なおいしさに感動！
そして、目的地の頂上には、「神々の庭園（Il Giardino degli Dei）」と呼ばれる独特の風景が広がっていました。
この地に棲息する松の木は、成長が非常に遅くかつあらゆる気候に耐えうる強さを有しているのだそうです。
標高2000mの山頂から眺めるパノラマと爽やかな風は、夏の暑さも忘れさせてくれます。