中国の学校には給食はなく、基本的に昼ご飯は家に帰って食べます。
家族と過ごす時間が増えて良い面もありそうですが、特に子供が小学生の場合大変です。
なぜなら、子供を狙った犯罪が増えているため、小学生は子供だけで登下校することはあまり無く、またスクールバスなどもそれほど多くないので、親や祖父母などが送り迎えしなければならないからです。

場所によっても違いますが、一例を挙げると以下のようなスケジュールになります。
小学一年生の父兄の場合、朝7:30に学校に送り届け、昼11:30に迎えに行き、昼食を食べさせ、2:30にまた学校に送り返し、3:30に迎えに行かなければならないのです。




これでは、送り迎えに行く人はきちんと仕事をしている暇もありません。
学年が上がるごとに最後の帰宅時間は遅くなっていきますが、1年生で午後はたった1時間だけの授業となると、家に帰らずに近くで時間をつぶす父兄も少なくありません。
本当に大変です。

昼に誰も送り迎えできなかったり、家から学校までの距離が遠かったりする場合は、「託管班」(個人経営の、食事・昼寝・宿題の指導などを請け負う所)を利用する親もいます。
毎月お金を払って、子供の昼の送り迎えや昼食の世話などを委託するわけです。




中国は人口が多いだけあって学校の子供の数も多く、登下校の時間は学校周辺が子供とその父兄で、非常に混雑します。
交通事情からしても、1日に4回ラッシュアワーを作り出すこの仕組み、何とかならないものかと思ってしまいます。

この状況、さすがに現地の親達も苦労しているので、日本の学校給食の話をすると、かなりうらやましがられます。
学校に行っていた時は当然のように思っていた給食ですが、毎日安く栄養バランスの良い食事を学校で提供してくれるなんて、ありがたいものですね。


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