シンガポールの人口は華僑が80%ということだけあって、中国文化に基づく
季節行事イベントや習慣があらゆる場面でたくさんあります。




旧正月CNY((チャイニーズニューイヤーの略)現地ではこのように表記されます)が近くになると、町中やネットショップに赤や金で彩られたお正月商品が並ぶわけですが、よく目にする英語で(pumper)パンパーという文字があります。




日本語に直訳すると籠(かご)らしいのですが、どうやら色んな商品の詰め合わせのようです。
丁度日本で言うお歳暮やお中元のフルーツの籠盛りや詰め合わせなどに見た目は似ています。
お値段もお手軽なものからびっくりするくらい高級な物もあります。




旧正月には訪ねたおうちの手土産にみかんや縁起の良いお菓子(シンガポール名物のパイナップルタルトやシガービスケットなど)を持って行き、帰りにもお土産を頂いて持ち帰る習慣があるそうです。
今日ではパンパーも籠でなくても持ち手が付いた箱入りだったりします。




黄金色や丸いフルーツ(金を連想させる)は、みかんの他に巨大なポメローというフルーツもスーパーに並びます。
そういえば東京でもこの時期の国際的なフルーツショップにはポメローがよく並んでいた記憶があります。




パンパーに詰め込む商品はバラエティに富んでいて、有名百貨店の旧正月商品イベント会場で探索してみると意外にも日本の乾物やお菓子などの商品が多くびっくりしました。
世界中日本食ブームであるのは承知ですが、中国の伝統的な行事もこだわりなく、日本の商品が好まれるようです。
また他民族国家であるシンガポールならでは、ハラール認可の食品も多く見受けられます。
また、糖尿病に悩む人も多いので、意識した商品も多くあります。




とにかくどれもカラフルでパッケージも華やかなので
見ているだけで楽しく豪華絢爛にお正月を迎える雰囲気が伝わってきます。
全体的な印象は流行に敏感なシンガポール人をくすぐる世界中のグルメ商品が注目されつつあるようです。
日本のお正月もそうですが、時代と共に旧正月文化や風習も変わっていくのでしょうね。



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