中国の新年を迎えるにあたって、多くの人が頭を悩ませる「字選び」。家の玄関の左右と上部に貼る、縁起の良い字なのですが、毎回多くの人が購入前に、ああでもない、こうでもないと右往左往する様子を見ています。

今年も、縁起の字が書かれたステッカーを手に、老夫婦から若い夫婦まで、一家の主人が代表して字を選びます。子供の成長や家内安全などの字を選び、自分の門の大きさに合わせて購入していきます。また、窓から縁起が入ってくるという教えにしたがって、窓にも「福」の字をさかさまにして貼り付けます。

多くの家で好まれるのは、赤の背景に金色で書かれた字。そのほかには、切り絵のように字をくりぬいて作った「福」の字。そして、その年の干支です。それらを2月16日の中国のお正月である「春節」(チュン・ジエ)までに揃えて、貼り付けなければなりません。

いま、これらを取り扱う専門店街道では、あたりが真っ赤に染まるほど。そして縁起の良いものを手に入れようとする、一家の主人たちでにぎわいます。最近は、市内で花火や爆竹が禁止されたため、その分のお金をこれら縁起の良い字に使っている家庭も少なくありません。

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