ドイツには長く受け継がれてきたお菓子がたくさんあります。例えば北部リューベックにはニーダーエッガー社に代表されるマジパン(アーモンドペースト)、東部ザクセンが発祥といわれるバウムクーヘン、ドレスデンが有名なシュトレンなど、その地域ごとに有名なお菓子が多いですね(バウムクーヘンはドイツ国内ではあまり浸透していませんが)。

そんな中、あまりお目にかからない西部の町アーヘンに受け継がれるお菓子を手に入れました!その名も「プリンテン(Printen)」!

プリンテンはレープクーヘンの一種という説明がよくされます。確かにシナモンやオールスパイスなどでしっかり味付けがされていて、風味はクリスマスのレープクーヘンに似ていますが、大量のはちみつで甘みがつけられているので、甘さがなんとも芳醇なのです。

そして硬い!でもこの硬さが本物の「アーヘン産プリンテン」の証明らしいです。みなさん開封してすこし湿気を含ませたり、紅茶などに浸して食べているようです。

このプリンテンはアーヘンでしか作られていません(そのため、他のものと区別するために必ず「アーヘン産プリンテン」と呼ぶようです)。元々は隣国ベルギーの伝統菓子クック・ド・ディナンが移民と共にドイツのアーヘンに伝わったようです。プリンテンを試すにはアーヘンまで足を運ぶのが確実ですが、たまにドイツのほかの地域でも見かけることがあります。

スパイスの効いた素朴な甘さが魅力的なプリンテン、見かけたらぜひ試して見てください!

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