復活祭が終わると、ヨーロッパもいよいよ春という気分になってきます。
もともと太陽を心から愛するイタリア人は、垂れ込めていた冬の鬱憤を晴らすかのように週末ともなると近場の街や自然に繰り出していきます。




今日ご紹介するまちスビアコは、ローマから内陸に70キロほど行ったところにある街で、美しい自然、とくに水量豊かで水質も良いアニエーネ川沿いにあることで知られています。
アニエーネ川の水質と水量は古代ローマ時代から有名で、首都ローマに引かれた水道橋のいくつかはこのアニエーネ川が水源となっているほどです。
現在でも、アニエーネ川ではカヌーを楽しむ人が多く見られます。




また、川沿いはハイキングコースになっていて、春ならば野花を眺めながら、夏ならば清らかな水を渡ってくる風に当たりながらお散歩ができるのです。
スビアコはさらに、キリスト教会の重要な聖人ベネディクトゥスゆかりの地です。
彼が創建した美しい修道院が山の断崖絶壁に建ち、内部は中世のフレスコ画で装飾されています。




スビアコの街から少し足を伸ばせば、初心者でも楽しめる乗馬クラブもいくつかあり、馬の背に揺れられて大自然の散策も可能。
当然のことながら食事もおいしく、気取ったところのない素朴なレストランで山の幸を味わうことができます。


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