12月25日のクリスマスはキリスト生誕を祝う日です。スペインでも家族で集まってディナーをしたり、教会に行ったり、家庭によっては子どもがプレゼントをもらうこともありますが、スペインでは1月5日の夜と6日に盛大なお祝いをします。

カトリック聖書によると、3人の王様(または賢者、賢人、博士とも訳されます)がキリスト誕生の贈り物を持って駆けつけたのが1月6日といわれています。




そのため、1月5日の夜や6日にはスペインの各地で3人の王様のパレードがあり、子どもたちはプレゼントを3つもらいます。これはそれぞれの王様からひとつずつの贈り物です。子どもたちは大人たちから、良い子にしていないと3人の王様から炭のプレゼントが届くよ、と言われるそうです。




パレードは町によって規模は異なりますが、衣装に身を包みさまざまな装飾が施されたカートに乗った子どもや大人たちが、キャンディやスナック菓子などを見物人に振りまきます。夜のパレードだとカートが電気で飾られていてとてもきれいです。




またスペインでクリスマスの装飾といえば、3人の王様がキリストのもとへ贈り物を持って到着した場面を再現した模型で、ベレンと呼ばれます。キリストとその両親であるマリアとヨセフ、3人の王様の人形が飾られ、大きなベレンだとその他に動物や植物、小屋なども一緒に飾られることもあります。このベレンは各家庭に飾られる他、教会、空港、店頭などに飾られているのをよく見かけます。クリスマスツリーもありますが、スペインでは伝統的にツリーではなくこのベレンを飾るのが主流です。




世界にはさまざまなクリスマスのお祝いがあるんですね。


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