5月には母の日がありますね。日本では母の日にカーネーションを送るのが習慣となっています。ではスペインはどうでしょうか。スペインでもお花は母の日の定番の贈り物です。特にカーネーションと決まっているわけではないようですが、アンダルシアではカーネーションが送られることが多いようです。

実はカーネーションはスペインの国花。カーネーションはスペイン語で「clavel」あるいは「Dianthus」と呼ばれます。アンダルシア地方ではよく見かける花で、白い家の窓飾りとして人気があったり、アンダルシア発祥のフラメンコの髪飾りや、アンダルシア人の恋人がギターを弾きながら口にくわえる花としても定番だったそうです。

「Dianthus」という名前は、ギリシャ語で神を意味する言葉と、花を意味する言葉から成っています。そのためカーネーションは古くから神の花として存在していたそうです。また、十字架に架けられたキリストを見送った聖母マリアの涙がカーネーションの花になったというキリスト教の言い伝えもあります。

カーネーションはスペインやカトリックと縁の深い花だったのですね。


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