スペイン南部のアンダルシア地方の内陸部では、5月頃から10月頃までは最高気温が30度を超え、7月から8月の真夏には最高気温が40度を超える日も珍しくありません。降水量も少なく、灼熱の太陽が照りつける晴天の日が続きます。

そんなアンダルシア地方の暑い夏を少しでも快適に過ごすための、住宅の工夫をご紹介します。

まず、白い外壁。アンダルシア地方に昔から存在する村や町には、白い外壁の家が立ち並んでいます。漆喰で真っ白に塗られている外壁が太陽を反射させて内部を涼しく保つのです。

ふたつ目の工夫としては、村や町の中の道が狭くなっていることです。道が細いため住宅同士の距離が近く、お互いに影を作り合います。湿気が比較的低いアンダルシアでは、日陰に入ると体感気温がぐんと下がります。白い外壁のおかげで、陰になっていても暗くなりません。

第三の工夫として、アンダルシア地方の伝統的な建築様式であるパティオです。パティオとは、住宅の壁に囲まれた中庭のこと。直射日光が入りにくく一日中涼しく保たれます。さらに直射日光を防ぐために、パティオの上に布製の折りたたみ可能な屋根が取り付けてある場所も多くあります。

このパティオは通常、壁も床もタイルでできており、居心地の良い空間です。休日にはパティオで昼食を食べたり、おしゃべり、読書、おやつを食べたりと、各々がさまざまな時間を過ごします。

このような建築様式の工夫により、アンダルシアの伝統的な住宅は真夏でもほとんどクーラーを使用する必要がないほど涼しく保たれ、人々はパティオを中心にインドアの時間を楽しむことができるのです。



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