セマナサンタ(聖週間)はまだ日本ではなじみのない習慣ですが、カトリックの国ではとても大切な行事です。

この習慣はキリストが亡くなってから復活するまでの7日間なのですが、年によって日にちは異なります。
(月齢に関係するので、興味のある方は調べてみて下さい。)




現在ではこの7日間のうちの最後の4日にプロセシオンと呼ばれる聖行進が行われます。
この行列の主役は各教会のキリスト像やマリア像が乗った御神輿の様なものです。
これにはタイヤは付いていないので、数十人の男性が肩に担いでゆっくりと行進を行います。




この行列と一緒に、ナサレノスやペニテンテスと呼ばれる巡礼者達も行進します。
彼らはトゥニカと呼ばれる独特の衣装と細い円錐形のフードをかぶり目だけを出しています。
ペニテンテスの中には素足に鎖を付けて歩く方もいらっしゃいます。

私たち日本人にはなじみのない習慣で、初めて見るとかなり強い印象を受けるかもしれませんが、スペインではとても大切な習慣で、カトリックではなくても一見の価値はあると思います。
厳粛な宗教行事ですので、くれぐれもマナーを守って見学して下さい。
昼の陽気なスペインとは違う一面を経験できると思います。


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