旅の目的の一つに「食」という方も多いのではないでしょうか。スペインと言えば、パエリアや生ハムをイメージされる方が多いと思いますが、冬に来られた方にはぜひ「カルソッツ」を食べた頂きたいと思います。

このカルソッツはカタルーニャ州の名産のネギで、冬にだけ食べられる食べ物です。名産地はタラゴナよりも少し内陸に位置するバイス(Valls)という村で、ここでは毎年1月の最終日曜日に「グラン フィエスタ デ ラ カルソターダ」という、ネギ祭りが行われます。

最近では日本からのツアー客の参加もよく観かけられますが、個人でも電車で1時間40分程で行く事ができます。






このお祭りでは、冬に剪定したブドウの枝を使って、ネギを直火焼きします。真っ黒にこげた皮は器用にはぎ取り、ナッツやトマト等で作られた「ロメスコソース」と呼ばれるソースをつけて食べます。

お祭りの中では民族衣装に身を包んだスタッフが大量のカルソッツを焼いたり、ソースを作ったり、巨大なカルソッツ人形が行進したりと、見所満載です。

村の中にあるチケット販売所でチケットを購入すれば、カルソッツ、ロメスコソース、飲み物(ワインかノンアルコールの飲み物)、パン、フルーツのセットと交換でき、その場で食べる事ができます。

このお祭りは一日限りですが、冬の間はバルセロナ市内のレストランでもカルソッツを準備しているところが多いので、興味のある方はぜひお試し下さい。

レストランでは「カルソターダ」と注文すれば問題なく通じます。
ただし、このカルソターダは焼きネギだけではなく、ネギの後にメイン料理の肉を焼いた物が供されますので、お腹をすかせて行って下さい。

Copyright(C) wowneta.jp