ルイ・パスツールといえば、細菌学、ワクチン、低温殺菌法(パスツリゼーション)といったワードが思い浮かぶでしょうか。

 彼は1822年、ブルゴーニュ・フランシュ・コンテ地方の街ドール(Dole)で生まれました。
ディジョンから電車で30分程の距離にあるこの街の中心街には縁の有名人たちを描いた壁があり、パスツールも勿論丸底フラスコを持って窓から生真面目な顔を覗かせています。
 そして生誕200年となった2022年には地元を始め、フランス国内で学生から研究者レベルまで、様々なイベントが行われました。




 ところでドールで生まれた後、彼は子供時代をアルボア(Arbois) というフランシュ・コンテ側の小さな村で過ごしました。
この地が気に入っていたのでしょうか、アルボアに今でも残る家が彼の唯一の持ち家でした。

 国鉄アルボア駅に降り立つと、少しの衝撃で崩れるのでは?と心配になるような小さな駅舎が出迎えます。
それから時折タイムスリップしているのでは?とみまごうような街並みを歩いていくとその彼の家が博物館的に見学できるようになっています。




 現在、パスツールのおかげで美味しいワインが腐敗せずに世界中の人々の手に届けられるようになりました。
ワイン好きの人々は、フランシュ・コンテに足を向けては眠れません。


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