かつては冬季オリンピックが行われた地としても有名なトリノは、北イタリアにおける中心都市といってよいでしょう。
サッカーセリエAの競合ユベントスのホームでもあるトリノは、かつてはサヴォイア家の領土でした。
イタリア統一後、イタリア王となったサヴォイア家の人々はローマに移住しますが、数世紀にわたってトリノを拠点にしていた足跡が町中に残っています。




ローマには古代の遺跡があり、フィレンツェはルネサンスの都と呼ばれ、ミラノも中世からの面影が色濃く残るのと比較すると、トリノの町は近代的です。
実際、都市計画が行われたのは18世紀以降。
整然とした街並みは、いかにも王のお膝元といった趣があります。
サヴォイア家は代々、フランス王家とも縁が深かったため、どこかフランス的な洗練も感じます。




とくに町の中心にあるサン・カルロ広場は、かつての王宮の前に広がる美しい空間。
アルマーニやグッチなど、一流ブティックも並ぶ広場の一隅には、かの有名なレオナルド・ダ・ヴィンチの自画像を所有する王立図書館もあります。
文化もモードも楽しめるトリノの町の優雅さは、他のイタリアの都市とは異なる魅力にあふれているのです。


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