地球温暖化の防止は、全世界が取り組む課題ですが、実は家畜のおならやゲップからは、メタンや亜酸化窒素と呼ばれる温室効果ガスが放出されるそうです。
人間一人に対して羊の数が7頭もいるニュージーランドでは、放出される温室効果ガスの半分以上が家畜によるものなのだとか。
しかも、亜酸化窒素は二酸化炭素などに比べると300倍以上も地球温暖化に影響を与えてしまうというから深刻な問題です。

なんと!2003年には、家畜のゲップやおならに課税するという案が、国会で提出されました。
この税金は、家畜のゲップやおならの削減研究費にあてるためのものであり、牛一頭に年72セント、羊一頭に年9セントの課税するという内容。
当然、この法案に対して農家は激しく抗議したため、結局ゲップ税やおなら税は否決され、実現はしませんでした。
酪農大国のニュージーランドなのに、突然家畜1頭につきゲップ税とおなら税をかけると言われれば、農家の人々が怒るのは当然です。

現在でも、家畜によるゲップやおならを減らすための研究は続けられているそうですが、羊の国と呼ばれるニュージーランドにとっては、今後も真剣に取り組むべき課題と言えるでしょう。


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