わたがしに金魚すくいにヨーヨー釣り、「日本の縁日」と聞けば、すぐに楽しくにぎやかなイメージが湧きますね。ここアメリカにも日本の縁日のような楽しいお祭りが各地で開催されます。
 さて、今回私が足を運んだのは、ペンシルベニア州の中心に位置するブルームズバーグ。
規模はそれほど大きくない町ですが、ここで毎年9月末に開催されるお祭りが「ブルームズバーグ フェア」。 なんと今年で160回目! 1855年から続く、由緒正しいお祭りです。






 いつもはただのだだっ広い敷地に、遊園地にあるような乗り物や屋台などがあっという間に設置されます。乗り物も組み立て式なのですが、フリーフォールあり、メリーゴーラウンドあり、本格的な絶叫系もあります。そしてアメリカのお祭りと言えばやっぱり屋台フード! さすがアメリカ、コーンドッグ(アメリカンドッグ)やフライドポテト、揚げ物のオンパレード! じょうご(英語ではfunnel:ファンネルといいます)に入れた生地をそのまま油の中に入れてあげるファンネルケーキもお祭りならではの食べ物です。
でも侮るなかれ、中にはアッと驚く揚げ物も! その名も「フライドオレオ」! その名の通り、オレオクッキーに天ぷらのような生地をくぐらせたものを揚げてある食べ物です。味は…、意外とおいしいんです。熱で少し柔らかくなったオレオの甘さと生地のしょっぱさがマッチして絶妙の味でした。この他にもケーキの生地やクッキー生地を揚げたものなどがあります。普段は一瞬「えっ…」と思ってしまう食べ物でも、お祭りの雰囲気の中で食べるとおいしく感じちゃいますね。






 フェアとは本来、見本市(fair)の意味があり、このブルームズバーグフェアも最初は農作物や家畜の品評会としてスタートしました。なので、乗り物や食べ物以外のもう一つの目玉に、家畜や農作物の品評会もあり、こちらも大人気! 巨大な農作物の展示を楽しんだり、子供向けにポニーの乗馬があったり、生まれたての赤ちゃんウシに触れたりと、普段できない体験が気軽にできるのもフェアのいいところ。地域の農業について学べるテントもあり、フェアには教育的な面もちゃんとあります。
 遊んで食べて学べるフェア、アメリカでは各地開催されています。アメリカの縁日、機会があればぜひ楽しんでみてくださいね!




Copyright(C) wowneta.jp