中世のお城が数多く残るイタリア。
創建当時のままの城や要塞、あるいは再建された宮殿も悪くないのですが、朽ちていく姿を見ることができる歴史的建造物も迫力があります。




アブルッツォ州グランサッソの近くにあるカラーショ城もその一つ。
中世の面影が残る美しい城跡、そこからのパノラマ等々がすばらしく、1985年に制作された映画「レディホーク」はここで撮影されています。




この辺りの特徴は、城が建つ山に高い木々が少ないこと。
アザミのような植物はたくさん生えていますが、樹木が少ないためにからっとした空の色と乾いた土の色が独特の風景を作りだしています。




カラーショ城は、フランク王であったルードヴィッヒ一世が9世紀初頭に修道院を建設したのがはじまり。
現在見ることができる城は、12世紀の創建だそうです。




その後、ローマ法王ピオ二世を輩出したピッコローミニという貴族の手に渡り、4つの塔を持つ大きな城に改築されました。
1703年の地震で、城は倒壊。現在の姿になっています。
しかし、山の中腹の駐車場に車を置いて、ハイキングをするのにはもってこいの場所です。
4才の娘も、中腹から頂上まで問題なく登れましたので、家族でも楽しめます。



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